81.法律やルール
「そっちに座って~」
テーブル席に到着するマリーは、椅子を示して明るく話した。中央に俺が、左右にモモとノンが着席する。対面に着席するマリーは、手荷物を椅子の上に降ろす。
「では、今からルーティとモモちゃんとノンちゃんの初心者講習を始めるわね。体調が悪くなったり、トイレに行きたくなったら遠慮せずに言ってね」
「分かった」
「うん」
「分かったわ」
「宜しい。最初は年齢と大人についての話をするわ。知ってる内容と思うけど、眠ったりしたらダメよ」
(なんか、子ども扱いされてるか?)
明るい様子のマリーは配慮に話し、平穏な俺と陽気な様子のモモとノンは笑みを見せて話した。お姉さんな様子のマリーは前のめりで念入りに話し、困惑な俺は思わず顎を引いて疑問に思考していた。そして、
(あっ、2人に歳を聞いてない)
うっかりした。
(やばい! 15歳だよな?!)
不安な俺は、思わず視線を泳がせて疑問に強く思考していた。笑みを見せるマリーは、姿勢を戻す。
「私達は、15歳になると大人になるわ。そう言えばモモちゃんとノンちゃんは15歳かしら?」
(早速きた!)
平静な様子のマリーは、疑問に尋ねた。緊張な俺は、思わず表情を強張らせて強く思考していた。横目で2人を確認する。
「15歳だよ」
「15歳よ」
「分かったわ」
(ふう、良かった~。この様子なら2人共、多分問題なく冒険者になれる)
ニコニコしているモモとノンは明るく返事を戻し、納得な様子なマリーは微笑みを見せて話した。安心な俺は、思わず脱力して思考していた。
(そう言えば、ノンは16歳だから俺と同じで若返って良かった。モモは6歳だから…、俺と同じで人間の大人になれて良かった)
感謝な俺は、ノンとモモを確認して前向きに思考した。
「話を戻すわね。大人になると子供の頃にできなかったことができるようになるの。お金を稼いだり、お酒を呑んだりね。だけど、一つ一つの行動に責任を取らないといけなくもなるの。法律やルールを守るとかね」
「法律やルールって破るためにあるんじゃないの?」
「破ってる人を沢山見てきたわよ?」
平静な様子のマリーは話を再開し、困惑な様子のモモとノンは疑問に尋ねた。感慨な様子のマリーは、涙ぐむ。
「グスン。うんうん。ルーティから話を全部聞いてるわ。あなた達は、とても過酷な環境で育ったのね」
「いや、何も話してないし、寧ろ隠していたはずだ」
「いいのよ。全部分かってるから。これからは、お姉さんが3人をずっと守ってあげる」
感慨な様子のマリーは、目元を拭いながら話した。不服な俺は否定の手振りを交えて話し、前のめりになるマリーは俺達の肩を抱き寄せて涙ながらに話した。
(話がもの凄く飛んだな。仕方ない。戻すか)
「マリー、2人に説明するから、ちょっと離れてくれ」
冷静な俺は再び話を早く進めたいと思考し、マリーの肩を叩いて話した。3人は姿勢を戻す。
「2人共、説明するぞ。一般的な法律やルールは、皆で決めたものだ。皆で決めた法律やルールは、破っては駄目だ。これを破るってことは、他人を自分の思い通りに動かそうとしてる。自分のことを神様か何かと勘違いしてるってことだ」
「でも、テレビで破る破るって言ってたよね」
「動画とかアニメでも言ってたわね」
「ああいうのは、視聴率を稼ぐためにやってるんだ。それに、元々の破るって意味は違うんだ。元々は、自分の中の常識を破るって言ってたんだ。自分のことは、好きなように変えていいからな。自分の中の常識を破ると、法律やルールだけじゃなくて世界までもが変わって見えてくる。それを伝えたかったんだ」
「そうだったんだ」
「勘違いしてたわ」
「2人はまだ人生経験が浅いから、気にすることは無いよ。ただ、次の糧にすればいい」
真剣な俺は話し、困惑な様子のモモとノンは顔を見合わせて話した。引き続きな俺は話し、納得な様子のモモとノンはやや後ろ向きに話した。前向きな俺は、励ますように話した。
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