130.魔王編 スイ
「子供か」
「ごっ、ごめんなさい! 私のせいで大怪我を!」
冷徹な魔王は呟き、動揺な様子の小柄な女性は頭を下げて強く話した。
「これか。気にすることはない。それよりも、驚かせてしまったようだな。すまない」
「いえ…」
平静な魔王は手を女性の肩に置いて話し、顔を上げる女性は身を引いて話した。
「これはモンスターなのか?」
「はっ、はい。この辺りに生息するソイルラビットです」
「ほう」
冷静な魔王は顔を土の塊に向けて疑問に尋ね、困惑な様子の女性は返事を戻した。引き続きな魔王は、顎に手を当てて話した。しゃがんで黒い霧の発生が収まる土の塊を調べ始める。
「あの! 傷の手当てをさせてください! 私の住んでる村は直ぐ近くなんです!」
「それは助かる。私は丁度この辺りの村を探していたんだ。案内してもらえるか?」
「はい!」
女性から懸命な声が強く届き、身長な魔王はそのままで疑問に尋ねた。女性から再び懸命な声が強く届いた。平静な魔王は立ち上がり、女性の前方に移動する。
「あの…」
「どうした? 遠慮せずに話してくれ」
「魔石は取らないんですか?」
「魔石?」
「その、黄色の…」
困惑な様子の女性は俯いて話し、平静な魔王は話した。顔を上げる女性は疑問に尋ね、困惑な魔王は疑問に尋ね返した。視線を移す女性は、恐る恐る指差しして話した。平静な魔王は、しゃがんで土の塊から黄色の水晶のようなものを拾い上げる。
「これのことか?」
「そうです。それが、魔石です」
確認な魔王は水晶のようなもの見せて疑問に尋ね、困惑な様子の女性は返事を戻した。引き続きな魔王は立ち上がる。
「これは、どういう物なんだ?」
「えっ?」
「初めて見るんでな」
「えっと、魔石は売るとお金にできて、他には、色々な道具を動かすことができて…、他には、えっと…」
困惑な魔王は疑問に尋ね、意表な様子の女性は疑問に尋ね返した。平静な魔王は返事を戻した、動揺な様子の女性はたどたどしく話した。
「便利な物ということだな。よし、持っていこう」
「はい…」
「村に案内してもらえるかな?」
大人な魔王は魔石を握りしめて話し、俯く女性は頬を赤くして話した。引き続きな魔王は、手を女性の肩に置いて疑問に尋ねた。意表な様子の女性は赤い顔を魔王に向ける。そして、
「あっ、はい」
うっかりしたようだ。
「付いてきてください。案内します」
「よろしく頼む」
「はい。キャッ!」
「大丈夫か?」
体を背後に向ける女性は話し、平静な魔王も話した。歩き始める女性は躓いて声を強く上げ、心配な魔王は疑問に尋ねた。姿勢を戻す女性は身なりを整える。そして、
「大丈夫です。こっちです。あっ、あっちです」
うっかりしたようだ。
右側に向けてしばし移動し、年季のある石塀を目前にする。
「ここです」
「林の中に村があるんだな」
「はい。入り口はあそこです」
安堵な様子の女性と関心な魔王は足を止めて話し、引き続きな女性は左側の門を示して話した。門へと移動する。
「ただいまー」
「お帰りー」
元気な様子の女性は手を門兵に振って声を飛ばし、同様な様子の門兵の小柄な女性は槍を振って声を飛ばした。門に到着する。
「早かったね」
「ウサギに出会っちゃって」
「モンスターが出たの?!」
「うん…」
門兵の女性は話し、困惑な様子の女性は話した。驚愕な様子の門兵の女性は疑問に強く尋ね、引き続きな女性は視線を落として話した。
「お帰り、スイ。そちらの方は?」
「私の命の恩人です。ソイルラビットに襲われた時、私をかばって大怪我をして…。家で手当てをしたいんです。村に入れていただけませんか?」
隣から歩み寄る門兵の小柄な老年の男性は疑問に尋ね、真剣な様子の女性は疑問に尋ねた。
「恩人か…。あんたは、どこかの貴族様なのかい?」
「そんなところだ」
思案な様子の男性は魔王の身なりを確認して疑問に尋ね、平静な魔王は返事を戻した。
「そうか。貴族様の恩人を入れない訳にはいかんの。入りなさい」
「ありがとう御座います!」
慎重な様子の男性は話し、感謝な様子の女性は頭を下げて話した。
「貴族様、一つ断っておくが、儂もそうだが、この村であんたとまともに話せる者はおらんぞ」
「言葉遣いのことか?」
「そうだ」
「構わない」
「それならいい」
慎重な様子の男性と冷静な魔王は、笑みを交わして話した。
「行きましょう」
「ああ」
平穏な様子の女性は笑顔で話し、平静な魔王は話した。門を通過し、しばし歩く。引き続きな女性は立ち止まり、体を魔王に向ける。
「私、スイです。貴族様だったなんて驚いちゃった。本当に、ありがとうございます」
「私は貴族ではない。説明を省いたまでだ」
丁寧な様子のスイは頭を下げて話し、冷静な魔王は話した。
魔王編は、とりあえず30話ごとに書こうと思います。
☆やリアクションやブックマーク等をお願いします!




