↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
161/215

お姉様との初デート

○月✕日


今日はお姉様と街へ出かけました。お姉様は「可愛いが男性に声をかけられるといかないから」と男性の格好までしてくださいました。


お姉様はドレス姿のときは、お姫様のように可愛らしくて、触れたら壊れてしまいそうなぐらい儚げで、ずっとお屋敷に閉じ込めておきたいと思ってしまいます。

でも、騎士団の制服のときは綺麗な髪を高い位置に結んでいて、剣を奮う姿は麗しくて、凛々しくて守ってもらいたくなります。

そして、今回は男性の格好。髪は低い位置で結われていて、スラッとした美しい身体も男性のような体格に調整されていて、王子様のようでした。声色も低めを意識されているようで、終始ドキドキが止まりませんでした。


お姉様のエスコートは完璧で、馬車の乗り降りのときはもちろん、街を歩いてる時も人にぶつかりそうなときにサッと私の体を寄せてくれて、私の知っている男性の中で一番紳士的でした。


街へ着いてすぐに、お姉様とクレープを食べました。私はいちごのクレープ、お姉様はチョコレートのクレープを選びました。お姉様は私に一口食べさせてくださいましたが、お姉様の食べかけを食べられることが嬉し過ぎて味は分かりませんでした。


クレープを食べたあと、ゆっくりと街並みを見ながら歩いていると、荷馬車が迫ってきました。

お姉様は私の手を引いて壁によると、私を守るように抱きしめてくださいました。

普段からこのぐらいの距離感ではいますが、いつもと違う見た目と表情に頭がくらくらしてしまいました。

離れがたかったのですが、お姉様は怪我をされているご令嬢を見つけ、そちらに向かわれました。

少しして、お姉様はご令嬢を抱き上げて戻ってこられました。羨ましくて、奥歯を噛み締めてしまいました。

因みに、お屋敷に着いたあと、お姉様にお願いしたらしてくださいました。


ご令嬢はお姉様をチラチラと見ていましたが、私を見たあとに少し諦めたような表情をされていました。お姉様は魅力的なので、好きになってしまうのは仕方がありませんが、諦めてくれたようで良かったです。


ご令嬢を見送ったあと、宝飾店に入りました。本当は指輪をおそろいにしたいところでしたが、今回はブローチをおそろいにしました。

お姉様の美しい青い瞳と同じ色のブローチ。つけるのが今から楽しみです。

そんな幸せな気分のまま、足取り軽くお店を出ると、ミシェル様にぶつかってしまいました。

せっかくのデートの日に、二番目に会いたくない人と出会してしまいました。

一番目は当然カイル様です。

ミシェル様はすぐに、お姉様の変装に気づいてしまいました。そして、お姉様の頭を撫でたのです。

私は少しカイル様の気持ちが分かりました。邪魔されるのは気分が良いものではなかったです。でも、カイル様の邪魔はこれからもするつもりです。


私ももう少しで十五歳、ついにお姉様と一緒に夜会に行くことができます。

お姉様の交友関係知り、お姉様を狙う不埒な男性達を一掃できるように頑張りたいと思います。



「アリシア様、そろそろお休みになられないと…」

「はーい」

「今日だけで、随分とページを使われましたね」

デイジーは私の日記を見たことがあるから、普段よりも書き込んでいることに気づいた。

「書きたいことが多過ぎて…これでも書き足りない…うぅ」


その瞬間しか見ることのできない。お姉様の表情や一挙手一投足全てを、書き留めておきたい……いっそ、お姉様を私の側にずっと留めておきたいです。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。