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#95:RPG系ゲームで最初に出てくるのはスライムかゴブリンに決まっている

天和達とVRMMOのゲームである『職業(ジョブ)クエスト』に参加する一刀


ところが一刀の職業は荷物持ち


ビキニアーマーの剣士・天和


サラシ、短パンの武闘家・地和


ビキニ姿の魔法使い・人和


というとても魔王を退治に行こうとは思えないパーティーであった。


そして一刀達は現在、町の出口にて待機していた。


その理由は┅


地和「ったく、姉さんったら町を出る前にお花摘したいだなんて」


人和「生理現象は仕方ありませんよ」


わかる読者もいると思うがお花摘とはトイレの隠語である。


天和はお花摘と言って壁の裏側に回っているのだが


一刀「あれ? これってVRMMOだよな」


一刀があることに気付いた。


地和「それがどうしたのよ?」


一刀「トイレに行きたくなった時ってどうするんだ?」


地和「そんなの一旦ログアウトしてからトイレに行くに決まって┅」


そう。地和の言う通りなら町の外ならともかく、わざわざ町の壁の裏側に回る必要なんてないはずなのだ。


そうなると┅


天和「お待たせ! ふぅ、すっきりしたぁ♪」


用を済まし、ご機嫌な天和であったが


人和「姉さん、一旦ログアウトしてくれますか」


天和「えっ? 何で?」


地和「いいから早くログアウトしなさい!?」


妹達に迫られ


天和「わかったよ。おかしな二人だなぁ」


スッ!


天和はステータス画面を操作し


パァッ┅


ログアウトすると同時に体が消えた。


一刀「普通こうなるよな」


地和「確かに別に恥ずかしいことでもないわよね」


その数分後


シュパッ!


天和がログインしてきたのだが


天和「うぅっ┅!?」


天和の顔は涙目であった。


その理由は┅


天和「何でおしっこをしたのに漏らしちゃってるの~!?」


お漏らしが原因であった。


読者もお分かりだろう。


ゲームの世界でおしっこをしたところでやってる本人がおしっこをできるわけがない


ましてやここはVRMMOの世界。体は寝ていても精神だけがゲームの中に移動しているためこのゲームの中で尿意を感じおしっこしても現実世界では漏らしてしまうのだ。


天和「言われてログアウトしてみたら布団が濡れてたからビックリしたよ」


※読者の皆さんもVRMMOする際には尿意には気をつけてください。


天和「でももう大丈夫! 対策としてオムツを穿いてきたからさ!」


人和「姉さん┅」


その前にトイレに行けよ


天和「とにかく冒険の始まりだ!」


ようやく冒険を開始した天和パーティーであったが


ギャアギャアッ!


最初の場所である薄気味悪い森にて


天和「きゃーっ!! 何か出そうで怖いよぅ!?」


地和「いやぁーっ!! 虫が!?」


一刀「お前らなぁ」


よくそんな調子で魔王を退治に行こうと思う一刀


するとその時!


ガサッ!


人和「何かが茂みから出そうです!」


一刀「初モンスターか!」


バッ!


初めて一刀達の前に現れたモンスターは


ぷるんっ♪


某ゲームでは有名な下が球状で上が尖ったようなタマネギみたいな形をしたモンスター・スライムであった。


ただし、尖り部分の上が丸く、色も青ではなく肌色であった。


一刀「何だこの変なスライムは?」


変なスライムの出現に驚く一刀


人和「攻略情報によると『おっぱいスライム』だそうです」


一刀「おっぱいスライム!?」


そんなモンスターがいるのかと驚く一刀であった。


地和「ふんっ! とにかく相手がモンスターなのには変わらないわ! 食らいなさい!」


すると地和は


地和「ちぃちゃんパンチ!」


ドカァッ!


武闘家らしくおっぱいスライム目掛けてパンチを繰り出した。


だが


・地和の攻撃! おっぱいスライムに0のダメージ


地和「何でよ!」


激しい音がしたにもかかわらず、おっぱいスライムにダメージを与えることができなかった。


一体何故かというと┅


一刀「(地和よ、俺は見たぞ。あのスライム、お前の攻撃を食らった瞬間、馬鹿にするような笑いをしたことを、つまりあのスライムは┅)」


貧乳からの攻撃は一切通じないのだった。


もちろん後で攻略情報を知った地和は激怒したという


天和「だったら私が!」


ブォンッ!!


今度は天和が攻撃しようと剣を振り上げるが


天和「重いぃ~!?」


剣を振り下ろすことができなかった。


一刀「何で剣士なんて選んだんだよ!?」


一刀の突っ込みはもっともである。


人和「こうなったら私の出番ですね」


スッ!


そして人和が前に出ると


人和「第一の魔法・ファイア!」


ボォッ!!


人和の手から火の玉が繰り出された。


天和「すごい!? 本当にゲームみたいだね!?」


地和「これなら倒せるでしょ」


ところが


すかっ!


・人和の攻撃! 攻撃は外れた


強力な攻撃も当たらなければ意味がなかった。


地和「何やってんのよ!」


人和「元をただせばちぃ姉さんが悪いんじゃないですか!」


というのも攻略情報によると魔法使いの装備の一つであるマントには魔法攻撃命中率を上げる効果があるのだが、人和のマントは地和に破かれてしまった。


地和「こうなったら一刀、あんたが倒しなさい!」


一刀「俺かよ!?」


剣士、武闘家、魔法使いが戦わず荷物持ちが戦うパーティーって一体!?


人和「そのバッグに何か入っているかもしれません!」


一刀「そういえば中を見てなかったな」


そう言ってバッグを開けてみる一刀であったが


一刀「中身は(から)か」


バッグの中身は空であった。


だが


キュイィーーンッ!!


一刀「なっ!?」


バッグを開けた瞬間、物凄い吸引力が周囲に襲いかかった。


天和「何なのこれ!?」


地和「まるでブラックホールね!?」


一刀「これならスライムも吸い込めるんじゃ!?」


ところが


♪~


・一刀の吸引攻撃! スライムは平気な顔をしている。


一刀「効いてないじゃないかよ!?」


というのも、一刀のこの技は道具にしか効かずモンスターだろうが生物には一切通じないのだった。


そして


シュシュシュッ!


一刀「何だ!?」


何かがバッグの中に吸い込まれると同時に


天和「きゃーっ!!」


一刀「えっ!?」


天和達の声が聞こえ、一刀が振り向くと


天和「いや~んっ!」


人和「きゃっ!」


地和「何よこれーっ!」


ぷるるんっ♪


そこにはパンツ一枚のみとなった三人がいた。


これぞ荷物持ちのみが持つ技・アイテム吸引であり、バッグを開いた瞬間、周囲にあるものならば生物以外のものを吸い込む技なのだ。


もちろん味方の装備や服すらも吸い込んでしまうのである。


一刀「うほっ♪」


目の前の絶景に喜びながらもバッグを閉じる一刀


天和「いや~ん! こんなのばっかり!」


と、その時!


ゆらりっ!


天和「えっ!?」


手ブラ状態の天和はバランスを崩して倒れ


天和「あーんっ!?」


!?


ずっしーーんっ!!


そのままおっぱいでおっぱいスライムを押し潰してしまった。


・天和の攻撃! おっぱいスライムに100のダメージ! おっぱいスライムを倒した。


人和「今のも攻撃なのですか!?」


何はともあれ初モンスター討伐をした一刀達


一刀「よし! このまま頑張るしかないか!」


気合いを入れて冒険を進もうとする一刀だが


地和「ちょっと待った!」


一刀「えっ?」


地和「さっきはよくもやってくれたわね! お仕置きよ!」


ドガバキンッ!!☆ミ


一刀「ぎゃーっ!?」


怒れる地和は半裸にさせた罰として一刀をボコボコにしまくった。


・地和の攻撃! 一刀に1万のダメージ! 一刀は死んだ


ちなみにこのゲームでは死ぬと棺桶(かんおけ)行きとなり、町にある教会にて復活させないと冒険に復帰できないのだが


地和「あんな奴、置いていきましょう」


天和「少しは反省させないとね」


人和「お仕置きです」


三人は一刀を置いて先に進もうとした。


一刀「そんな~!? もう二度としないから俺も連れてってくれ~!?」


棺桶の中で叫びまくる一刀であった。


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