#96:魔王を倒したところで冒険は終わらない
天和達に誘われVRMMOゲームである『職業クエスト』に参加し、荷物持ちとして天和達のパーティーに参加する一刀
最初は冒険すらも上手くできなかったのだが
ギャシャアァーーッ!!
・モンスターの攻撃!
地和「何のっ!」
対する武闘家の地和は
地和「必殺! 一刀バリアー!」
一刀「えっ?」
一刀をモンスターの前に構え
ドカァッ!!
一刀「ぎゃあぁーっ!?」
・一刀に100のダメージ!
・一刀は死んだ
地和「今のうちに攻撃よ!」
天和「うん! 剣撃!」
人和「魔法攻撃!」
地和「ちぃちゃんパンチ!」
ギャシャアァーーッ!?
・天和、地和、人和の攻撃!
・モンスターは倒れた。
といった手段で次々とモンスターを倒していった。
天和「やった! レベルが上がったよ」
人和「新しい魔法を覚えました」
地和「さて、また教会に行って一刀を復活させないとね」
盾代わりとして扱いを受け、しかも死んでしまったため経験値を与えられない一刀
一刀「(はぁ、パーティー抜けたい)」
パーティーを抜けたい一刀であったがパーティー脱退には他のメンバー全員の許可がいるのだった。
一刀「(はぁ、よく小説とかでザコ扱いを受け追放される主人公。だが実はレアスキル持ちで主人公を追放したせいで弱くなるパーティーってのは聞いたことあるが俺も経験したいものだぜ)」
地和「何言ってるのよ。復活させたからさっさと行くわよ」
残念ながら一刀に追放主人公としての未来は待ってなかった。
その後も冒険を続けていく一刀達であったが
天和「魔王が見つからない!?」
このゲームに魔王の城らしきものはないらしく、魔王と戦うことはできずにいた。
地和「どうなってるのよ! パッケージには『色々な職業を選んで魔王を倒しましょう』って書いてあるのに!」
人和「攻略情報にも何も書いてませんね」
一刀「(魔王なら俺の前に三人いる)」
と言いたい一刀だが言ったらボコられるので言えずにいた。
一刀「もう魔王退治できませんでしたってオチなんじゃねぇの」
天和「そんなのつまらないよ! 何がなんでも魔王を倒すんだもん!」
すると天和は
天和「そこのお姉さん、魔王を知りませんか?」
目の前にいたNPC(ゲームが動かしているキャラ)に声をかけると
お姉さん「知りません」
NPCであるお姉さんは決まった言葉しか返さなかった。
天和「そんなこと言わずに教えてよ!」
諦めずNPCのお姉さんに聞く天和だが
お姉さん「知りません」
NPCであるお姉さんは変わらず決まった言葉しか返さなかった。
天和「本当は知ってるんでしょ! 意地悪しないで教えてよ!」
一刀「やめなって天和!?」
NPCに何度声をかけたところで無駄
それがゲームのほぼ常識なのだが
お姉さん「だから知らないって┅、言ってるだろうが!」
ゴゴゴッ┅!!
突然お姉さんの口調が荒々しくなり
ジャキンッ!!
お姉さんの服装が村娘からSMの女王様が着そうなボンテージ服へと変わった。
地和「どうなってるのよ!?」
人和「ちょっと!? あの人の表示を見てください!?」
お姉さんに出された表示を見てみると
・お姉さんは巨乳の魔王に姿を変えた。
一刀「お姉さんが魔王!?」
予想外すぎる出来事である。
人和「NPCにはたまに声を何度かかけると違った声を出すキャラがいるそうですけど!?」
それにしたって予想外すぎる
すると
お姉さん改め魔王「よくも私の正体を暴いてくれたね! ここで始末してくれる!」
天和達は村の外れで魔王と戦うことになってしまった。
天和「ちょっと驚いちゃったけど魔王が現れたのなら倒すしかないよね!」
地和「一気に倒してやるんだから!」
人和「いきますよ!」
一刀「頑張れ~!」
戦う気満々の三人に対し、戦力にならないため応援する一刀
天和「そりゃーっ! 剣撃!」
人和「魔法攻撃!」
地和「ちぃちゃんパンチ!」
魔王に攻撃する天和達であったが
・魔王に3のダメージ
天和「えぇっ!?」
地和「何であれほどの攻撃でダメージがたった3なのよ!?」
驚く天和達であったが
人和「姉さん達、いま魔王の装備を見たんですが!?」
更に驚いた人和が言うと
・魔王の装備
・魔王の鎧:全てのダメージを1にする
・魔王の冠:攻撃を食らった相手のHPを残り1にする。
こんな奴がラスボスだなんて、こんなの無理ゲーである!?
魔王「フフッ、観念してやられなさい!」
・魔王の攻撃!
天和達「「「きゃあぁーっ!?」」」
一刀「みんな!?」
・天和達の残りHP1
つまりあともう一撃でも食らえば死である。
ちなみにこのゲーム、パーティー全員が死に、ゲームオーバーになると最初からやり直しであった。
魔王「さて、あんたらは後でいたぶってやるとして┅」
すると魔王は
魔王「あとはあんたを始末するとするか!」
一刀「ゲゲッ!?」
一刀に狙いを定めた。
一刀「お┅俺は勇者とかでもないただの荷物持ちだよ!? そんな奴を瞬殺したところで自慢にならないだろ!?」
命乞いをする一刀だが
魔王「お黙り! 一見ザコだけど実は意外なスキル持ちって奴が一番厄介なんだ。荷物持ちとて油断しないよ!」
この魔王、本当にゲームのキャラなのか!?
魔王「くたばりなさい!」
魔王が天和達を痛め付けた攻撃を一刀に繰り出そうとしたその時!
一刀「えぇいっ! かくなる上は!? バッグガード!?」
サッ!
一刀は少しでも盾代わりにしようとバッグを魔王に向けた。
魔王「そんな鞄が防御になるものか! くたばれっ!」
一刀「わぁーっ!?」
一刀に危機が迫ったその時!
パカッ!
偶然にもバッグが開き
キュイィーーンッ!!
一刀「えっ!?」
バッグの能力であるアイテム収集が発動した。
その瞬間!
キュイィーーンッ!!
魔王「えっ!?」
アイテム収集が魔王に向けられ
すぽぽんっ!
・バッグの中身
・魔王の鎧
・魔王の冠
・偽乳のブラジャー
一刀「えっ!?」
一刀のバッグの中に魔王の装備が収集されていき
ぷるんっ♪
魔王「いやあぁーっ!!」
魔王はパンツのみの姿となってしまった。
しかも戦闘には関係ないが偽乳のブラジャーの効果によって巨乳になっていた胸が剥ぎ取られたせいでぺったんこになっていた。
魔王「ちょっと! ゲームのキャラを脱がすだなんて何考えてるのよ変態っ!」
あんた、本当にゲームのキャラなのか?
すると
天和「さすがだね一刀」
地和「変態も少しはやるじゃない」
人和「さっきはよくもやってくれましたね」
スッ!
魔王の背後に天和達が立ち並び
魔王「あ┅あのぅあなた達、丸裸の魔王を倒すだなんてそれでいいの?」
命乞いをする魔王であったが
天和「別に構わないもん!」
地和「さっきまでちぃ達を痛め付けといて何様のつもりよ!」
人和「くたばってください!」
魔王「ひいぃーっ!?」
ドガバキンッ!!☆ミ
一刀「あぁ┅!?」
魔王とはいえ怒らせてはいけない人を怒らせてしまったのだ。
そして
パンパカパーンッ♪
魔王を倒したことで天和達はゲームをクリアしたのだった。
天和「やった! クリアだ!」
人和「頑張りましたね」
一刀「これでようやくゲームから解放される」
ここまで来るのに学校終わりや仕事の無い日に駆り出されたこともあり、ようやく苦労が報われた。
と思いきや┅
地和「まだよ! 魔王が身に付けていた偽乳のブラジャー! あれを手に入れるまでちぃ達の冒険は終わらないんだからね!」
天和・人和・一刀「「「えぇーっ!?」」」
その後、攻略情報により偽乳のブラジャーを入手できないことがわかるまでの数日間ゲームに付き合わされる一刀達であった。
一刀「もうゲームは懲り懲りだぁ!?」




