#105:地蔵からのバチは時にはひどい目に遭う時がありますので注意しましょう
ある日のこと
桂花「フフフッ、今日こそ変態達を落とす落とし穴を掘ってやるわ」
桂花がスコップを片手に歩いていた。
桂花「あの北郷は華琳様に対して馴れ馴れしいし、変態眼鏡は心の奥から憎いし、あいつは┅」
桂花が憎き敵の人数を指で数えながら歩いていると
ゴンッ!
桂花「んっ?」
スコップの先が何かに当たった。
それは┅
バァンッ!
猫の顔をした地蔵であり、桂花のスコップが当たって頭がもげてしまったのだが
桂花「何この地蔵、誰が建てたか知らないけど悪趣味ね。悪いけど私は落とし穴を掘るのに忙しいのよ」
地蔵を直そうともせずそのまま立ち去る桂花に対し
ギラッ!
地蔵の目が赤く光ったのだった。
そして翌朝
桂花「ん~っ! 何だか今日はいつもよりも早く目覚めちゃったわ」
いつもより少し早く目覚めた桂花だが
桂花「んっ? これって私の寝巻きじゃない!?」
自分の周囲に寝巻きが散らばっていることに気付くと
桂花「まさか私ったら寝ている間に服を脱いだっていうの!? 春蘭じゃあるまいし恥ずかしいじゃない!?」
急いで着替えようと手を伸ばす桂花だが
桂花「えっ?」
その手はいつもの手ではなく、長い爪と四本指、そして肉球がついており
桂花「何なのよこの手!?」
驚いた桂花が大きな鏡を見てみると
バァンッ!
そこには桂花ではなく三毛猫が映っていた。
猫桂花「えっ!? まさか私、猫になってるの!? 何でなのよ!?」
猫になった姿にショックを受ける桂花
猫桂花「猫になったんじゃ華琳様からの愛が受けられないじゃない!!」
ショックを受けたのは主に華琳に対してであるが
猫桂花「それに何で私がこんな三毛猫なのよ!? どうせならロシアンブルーかペルシャ猫の方がよかったわ!?」
贅沢である。
猫になった桂花がそう思っていたその時
春蘭「あーもうっ! イライラする!」
廊下から春蘭の声が聞こえてきた。
秋蘭「姉者よ、そう怒るでない」
春蘭「これが怒らずにいられるか! せっかく華琳様のために並んでまで買った限定スイーツを猫のせいで台無しになったのだぞ!」
秋蘭「それは姉者がスイーツに夢中で歩いていたところを猫の尻尾を踏んでしまい、猫の叫び声に驚いた姉者がスイーツを投げ捨ててしまったからだろう」
自業自得である。
春蘭「うるさい! とにかく私は決めたぞ! 猫を見つけ次第皮を剥いで三味線屋に売り飛ばしてやる!」
※三味線には猫の皮が使われます
※動物虐待ですので読者は真似しないでください
猫桂花「ヤバッ!? 春蘭なんかに捕まったら命がないじゃないの!?」
すると
春蘭「むむっ! 桂花の部屋から猫の気配がするぞ!」
鋭い!?
猫桂花「冗談じゃないわよ!?」
さっ!
命の危険を感じた桂花は窓から逃げ出したのだった。
猫桂花「全く、何で私が猫にならなきゃならないのよ」
ぶつぶつ文句を言いながら歩く桂花だが
猫桂花「むっ! でも┅」
ここである案を思い付いた。
1、猫のまま華琳の前に現れる
華琳「あら、猫じゃないの」
2、華琳に拾われその後┅
華琳「ちょっと汚れてるわね。一緒にお風呂でも入りましょうか」
猫桂花「完璧だわ! さすが私!」
こういう時だけ頭を働かせる桂花であった。
猫桂花「そうと決まれば早速華琳様のところに┅」
ところが
明命「はわわ┅!? 見たことないお猫様なのです!?」
猫桂花「げっ!?」
一番ヤバイ人に見つかってしまい
明命「新たなお猫様~、スリスリさせてください♪」
すりすりっ!
猫桂花「ちょっと明命、私よ! 桂花よ!?」
すりすりされながらも必死で叫ぶ桂花だが
周囲から見れば
猫桂花「にゃーにゃーっ!?」
にゃーにゃーっしか聞こえなかったりする。
明命「あぁん、お猫様~♪」
あまりの明命のしつこさに
猫桂花「このっ! いい加減にしなさい!」
ザシュッ!
明命「あうっ!?」
猫桂花は爪を立て、明命を引っかくと
ビュンッ!
その場から逃走した。
明命「お猫様~! 逃げられてしまったのです。仕方がないので猫本尊様のところへ行きましょう」
本尊とは寺等の信仰の対象として置かれる仏像や掛け軸のことである。
猫桂花「何とか逃げられたようね!?」
これで安心かと思われたが
ドカッ!
猫桂花「ぎゃんっ!?」
猫桂花は何かにぶつかってしまった。
猫桂花「いたた┅、何処見て立ってるのよ! このクズ!」
猫になった桂花が罵倒すると、そこにいたのは┅
ドォンッ!!
大きなデブのトラネコであった。
猫桂花「こ┅こいつは確かこの辺りのボス猫!? こいつのせいで周囲の猫が被害を受けたと聞いたことがあるわ!?」
猫桂花がボス猫に驚くと
ボス猫「おいお前!」
猫桂花「ひっ!? あっ、やっぱりこの姿だと猫の言葉がわかるのね」
猫桂花はボス猫に話しかけられ
そして┅
ボス猫「ここいらじゃ見たことない奴だが、けっこう可愛いではないか。俺様の嫁になれ!」
猫桂花「はっ?」
告られた。
ボス猫「お前が望むならカツオだろうがマグロだろうが魚屋から盗ってきてやる! だから俺様の嫁になるんだ!」
猫桂花「いやーっ! 私の初めては華琳様のためにあるのよ!?」
ボス猫を追い払おうとするが力の差がありすぎて追い払えない
ボス猫「さぁ、観念して子作りするのにゃ!」
猫桂花「ひいぃーーっ!?」
だがその時!
ヒュンッ!
キィンッ!
ボス猫「ぎゃんっ!?」
ボス猫のチ〇チ〇に突然繰り出された石が命中すると
ボス猫「ぎゃいぃーんっ!?」
ボス猫はその場から逃走した。
猫桂花「助かった!? でも一体誰が┅?」
石を投げ、桂花を助けたのは
及川「危ないところやったな」
何と!? 及川であった。
猫桂花「げっ!? よりにもよってまさかこいつに助けられるだなんて!?」
助けられたというのに思わず『げっ!?』と感じてしまう桂花
すると
及川「お前、無事やったか?」
ひょいっ!
及川は猫桂花を抱き上げ介抱した。
猫桂花「えっ? まさかこいつ、猫とはいえ私のことが┅」
及川相手についうっとりしてしまう桂花であったが
ひょいっ!
猫桂花「えっ?」
及川は猫桂花の股間を確認すると
及川「何やメスかいな」
ぽいっ!
そのまま投げ捨てた。
※読者は真似しないでください。
及川「ちっ、三毛猫のオスは貴重やと聞いたから売れば金になると思うたのにまさかメスやったやなんて助けて損したで」
※三毛猫のオスは数万匹に一匹という確率なため高価であり、一時期は数百万~数千万で取引されてます。
及川「しかもこいつ、あの猫耳貧乳みたいな感じやな、こりゃ嫁の貰い手がないなぁ♪」
捨てられた挙げ句馬鹿にされた猫桂花は
猫桂花「前言撤回┅」
ジャキンッ!
爪を立てると
猫桂花「あんたなんて超嫌いよーっ!」
及川「わっ!?」
及川に襲いかかった。
一方、その頃
明命「あぁーっ!? 猫本尊様の頭が取れてるのです!?」
明命が昨日桂花が頭を落とした地蔵の前にいた。
明命「誰がやったかは知りませんが何てひどいことを!? 猫本尊様、私が直しますのでどうか怒りを沈めてくださいなのです」
明命によって地蔵は修繕され
パァッ!
猫本尊の怒りは収まったようだ。
一方
猫桂花「今日という今日は絶対許さないんだからね!」
ガリガリーッ!
及川「やるか! この猫め!」
及川と戦う猫桂花であったが
パッ!
戦いに夢中で桂花は気付かなかったが猫の体からどんどん人間の体に戻っていき
桂花「このこのっ!」
及川「ぎゃんっ!?」
最後は仰向け状態となった及川の上に桂花が馬乗りのような形になって殴っていた。
桂花「あれ? 私、人間に戻ってる? やったー! 何でかは知らないけど戻れたわ!」
猫の姿から人間に戻って喜ぶ桂花だが
華琳「桂花」
桂花「華琳様!」
後ろから華琳に呼ばれ、桂花が振り向くと
華琳「あなた、何て格好で何をしてるの?」
桂花「えっ?」
華琳に言われて初めて気付いたが
バァンッ!
桂花は全裸であり、仰向けの及川に馬乗りというこの状況
誰が見ても子作りしているようにしか見えなかった。
桂花「い┅いやああぁぁーーっ!!」
全てを知った桂花は体を隠しながら叫ぶのだった。
それから数日後
及川「くそっ! 一攫千金は狙えんかったし、猫に襲われたかと思うたら猫耳貧乳に殴られるし最悪やで!」
ボロボロの状態になった及川がイライラし
及川「こなくそっ!」
ドカァッ!
たまたま近くにあった猫本尊に蹴りを食らわし
ぼとっ!
頭を落とした。
及川「いてぇ!? 何であんなとこに地蔵があんねん!」
猫本尊を蹴って足を痛めた及川は去るが
ギラッ!
その時、猫本尊の目が光ると
ひょこっ!
及川の頭に猫耳が生えたのだった。




