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04 20XX年、世界は核の炎に包まれた
──だが、人類は生き残っていた。
そして、世界は、知力が支配する無法の荒野になっていた。
◇ ◇ ◇
「助けて~!」
「へっへ、知恵比べに負けたら、おとなしく食料をわたしな」
「くっくっく、知力こそ正義。いい時代になったものだな」
「知力こそインテリジェンス!」
──文明は崩壊し、知力を持つものが弱者を搾取していた。
「ああ、何ということだ」
「もういやだ」
「ああ、昔はよかった」
「昔って?」
「そうか、お前は知らないんだね。核戦争前のことだよ」
「そのころは、知力のあるものが弱者を搾取したりしていなかったの?」
「そうだ。あのころは平和だった」
「そうなの?」
「ああ」
「ほんとに?」
「あ……ああ。そうだったと思うけど」
「ヒャッハー! 食料よこせ!」
「うわー、また来た」
「おら、情報弱者ども、さっさと食料をわたせー!」
◇ ◇ ◇
「うう、もうこんな、知力のある者に奪われ続ける生活はいやだ」
「そうだ、いいこと思いついたぞ!」
「なんだよ?」
「食料を暴力で奪い返せばいいんだよ!」
「……おお!」
「……なるほど、そうか!」
(おわり)
社会と歴史の縮図。




