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読む ショート動画  作者: 藤村^キャレット


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4/16

04 20XX年、世界は核の炎に包まれた

 

 ──だが、人類は生き残っていた。


 そして、世界は、知力(・・)が支配する無法の荒野になっていた。



 ◇  ◇  ◇



「助けて~!」


「へっへ、知恵比べに負けたら、おとなしく食料をわたしな」


「くっくっく、知力こそ正義。いい時代になったものだな」


「知力こそインテリジェンス!」



 ──文明は崩壊し、知力を持つものが弱者を搾取《さくしゅ》していた。



「ああ、何ということだ」


「もういやだ」


「ああ、昔はよかった」


「昔って?」


「そうか、お前は知らないんだね。核戦争前のことだよ」


「そのころは、知力のあるものが弱者を搾取したりしていなかったの?」


「そうだ。あのころは平和だった」


「そうなの?」


「ああ」


「ほんとに?」


「あ……ああ。そうだったと思うけど」


「ヒャッハー! 食料よこせ!」


「うわー、また来た」


「おら、情報弱者ども、さっさと食料をわたせー!」



 ◇  ◇  ◇



「うう、もうこんな、知力のある者に奪われ続ける生活はいやだ」


「そうだ、いいこと思いついたぞ!」


「なんだよ?」


「食料を暴力で奪い返せばいいんだよ!」


「……おお!」


「……なるほど、そうか!」



(おわり)

社会と歴史の縮図。

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