↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
35/56

34.教室に帰る二人

「なんでそんなこと言ったんだよ!」


 春日さんを屋上に連れ出した。どうしても黙っていられなかった。


「誰にも知られたくなかった」

「……もう治ってるから」

「そういう問題じゃないだろ」

「……ごめんなさい」


 春日さんは俯いて謝ることしかしなかった。春日さんに当たっても何も解決しない。僕はため息をついてから続けた。


「どうして話すことになったの?」

「話したら……きっと……」

「なに? 聞こえない」

「……ごめんなさい。私……ごめんなさい」

「ちょっと」

「もう……あなたに話しかけないから許して」

「そういうことじゃなくて……」

「……ごめんなさい」

「……」

「……」

「わかった。ごめん。僕が悪かった」


 御厨の言う通り、黙っていればほとぼりは冷める。ここで春日さんを追い詰めて何になるって言うんだ。


「ごめんね。歩ける?」


 春日さんは小さく頷いた。


 泣いている春日さん。

 その手を引く僕。

 教室に帰る二人。


 また、ため息が出た。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。