↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
28/56

27.改正規則

 あの理事会から三ヶ月が経った。

 御厨は海外に行ったり、新しい理事会を取り仕切ったりずっと忙しそうだ。学校に来ない日も増えた。この間、メッセージが届いたんだ。


『学校に監視カメラ付ける予算もぎ取った!』って。いや、監視カメラ付けるのやめて欲しいんだけど。


 僕と春日さんはあんまり変わらない。屋上でお昼を食べて、放課後は自習室。変わったことと言えば……僕のことを達也くんと呼ぶようになったこと。僕は春日さんのままだけど。


 春日さんは御厨のことも龍之介くんと呼ぶようになった。そんな御厨は美琴を略して、みこって呼んでる。二人でいるとたまに恋人みたいに見えるんだよなぁ。


「達也くん」

「あー、春日さん」


 僕が屋上でぼーっとしていると春日さんが入ってきた。


「探したのよ。自習室にいなかったから」

「ごめん。なんか気分じゃなくて」

「どうしたの?」

「明日からまた学校だし。ちょっと休憩」

「そうね。明日から三年生」


 この学校にきて、御厨に出会って、その後、春日さんがきて……。


「何か思い出した?」

「腋臭症」

「……うん」

「春日さんが教えてくれなかったら、僕はまだ地獄にいたのかなって」

「わからないことを考えても仕方ないわ」

「ふふっ、そうだね」


 その日、投票制転校プログラムの改正と凍結解除が発表された。


 改正規則。

 これまで、被害者の投票と多数決の結果が異なる場合、所定の規則に基づき、いずれか一方のみが転校するものとしていた。

 改正後は、両者の結果が相反する場合において、被害者および加害者の双方を転校対象とする。


 これまで、加害者は申告された者一名を指していたが、改正後は調査によって加害者が複数人と認定された場合は加害者グループとなる。被害者が投票した者がその加害者グループに含まれていれば、その投票を加害者への投票とみなし、認定された加害者全員を転校対象とする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。