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おまけ:お風呂【リコリス】

リコリスの視点になります。

 この壁の向こうにジェイルさんが居ます――。



 ヌメロン・トードのクエストが終わったのでジェイルさんと二人でお風呂屋さんにきました。

 もちろん服とお風呂道具はちゃんと取ってきたので大丈夫です。


 お風呂に入ったあとにまたあの服を着るのはちょっと考えたくありません。

 一応、池のお水で洗い流したんですがやっぱり汚れとか匂いはダメですね。



 身体を洗っては匂いを嗅いでみる。

 汚れは落ちたと思うけれど、まだ少しカエルの匂いが落ちません。


 ――スンスン。

 もう一度嗅いで見てもやっぱり少し匂います。

 二回程洗ったのですが、もう一回洗うべきでしょうか。


 お風呂を出たときにジェイルさんに匂うって言われてしまったらどうしましょう。

 なんて、ジェイルさんはそんなこと言いませんよね。



 そういえばジェイルさんはまだ入っているのでしょうか?

 もう出て居て、外で待っていたらどうしましょう。


 当たり前ですが壁があるので見て確かめることはできません。


 ですが、上の方に隙間があるので声も届くはずです。

 きっとこういう時の為に開けてあるんだと思います。


「ジェイルさーんっ」


 お風呂の壁が響くせいか思ったより大きい声になってしましました。


「リコリス……恥ずかしいから大きい声で呼ばないでくれ」


 怒られてしまいました。

 ジェイルさんは恥ずかしがり屋さんなので周りのお客さんが気になるようです。


「ジェイルさーん……」


 今度は小さい声で呼びます。


「そういう意味じゃ……はぁ」


 呆れたような声を出すジェイルさん。

 あれ? 違うんですか?


 周りのお客さんもクスクスと笑っています。


 どうやらジェイルさんはまだ入っているようなのでもう一回だけ、もう一回だけ洗っておきましょう。

 お風呂はその後です。



「リコリス。それで要件はなんだったんだ?」


 そういえば呼ぶだけ呼んで何も言ってませんでした。


「お風呂、いつまで入っているのかなって思いまして」

「ああ、そういうことか。リコリスが出る時に呼んでくれればいいぞ」

「わかりました」

「ただし、大きい声で呼ぶのは勘弁してくれ」


 そんなジェイルさんの言葉に、また他のお客さんの笑い声が響きました。

活動報告の方に載せておいたおまけですが移動しました。

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