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魔力が多すぎて親に愛されなかった子が親の気を引きたくて自殺してしまった体に入れられてしまった。  作者: 瀬崎遊


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 一旦部屋へ戻り部屋の中から転移して、神様に誘導してもらって何度か転移と飛行を繰り返して神様が探してきてくれた建物の場所に辿り着いた。


 建物の形は残っているけどかなり古びた石造りの洋館だった。


 一人で住むにはちょっと大きくないですか?


 もうちょっとこぢんまりしたものを想像していました。 

『私はこれがいいと思うわ。もう誰の持ち物でもないし』


 そうですか。じゃぁこの建物、転移と収納どちらで運べばいいんでしょうか?


『そうね転移させる方がいいかな。じゃぁ、住む場所へ案内するわね』


 はい。


 誘導されて転移した場所は目の前に綺麗な水の川が流れていた。


 開けた場所はない。

 

『川の向こう側は時折氾濫するから、こっち側のこの辺りの木を取り除いて』


 えーっとどうしよう?


 伐採? 根こそぎ抜いちゃう?


『あっ。根こそぎ抜いてね。この辺の木はすぐに蔓延(はびこ)っちゃうから


 なら根が残るとすぐ生えてくるってことね。


 それは困ると思ったので木を丁寧にひげ根も残らないように丁寧に抜いていく。


 とりあえず抜いた木は収納しておくしかないかな。


 あっ。乾燥室にしたら木が乾燥して薪になるよね?


「空間魔法⋯⋯薪にするための木の乾燥ってどれくらい乾燥させればいいんだろう?


 何かの本で乾燥させすぎても駄目とか読んだ気がするんだけど、勘違いだったかな?」


『木の水分量が15%くらいにまでなったほうがいいと思うわ』


「じゃぁ、空間魔法!! 木の水分を15%になるまで抜く乾燥室!!」


 とりあえずここに放り込んでおこうっと。





 神様が川が氾濫するって言ってたから、万が一の事を考えて生活する所は土を盛って土地の高さを上げないとね。


「とりあえずここを中心にして1.5km位を嵩上げしようかな? 魔法で土を生み出すのは魔法の無駄遣いだし、川向うの土を拝借しようかな」


 川向うのちょっと離れたところの土を移動させる。


 ロードローラーで固めていくつもりで上から圧力をかけていく。


「土台は大事だからね〜。手を抜いちゃ駄目よね」


 2m程嵩上げしてから崩れないように横側を欠けないコンクリートをイメージして魔力で固めた。





 場所の生地が終わったので廃墟の屋敷に戻り、屋敷に触れて転移。


 あっれ〜?


 私だけが転移しちゃった。


「失敗⋯⋯」


 また廃墟の屋敷に戻って今度はしっかりと想像する。


 建物を転移することを必死で想像して「転移!!」


「よしっ!!」


 今度は想像通りに転移させることができた。


 場所の微調整はどうしようかと考えていつでも動かせるのだから今は気にしなくていいかと考え直した。


 建物がズレて動いたりしないように地下深くの岩盤まで杭を打つように想像してこれも魔力で固めた。


「復元!!」


 復元といっても元の形を知らないのでそこは私の想像力で補って復元していく。


 そのせいか学校の校舎のときと違って復元するのに三十分ほどの時間がかかった。




 足りない分はそのへんにあるもので代用した。


 だって私が住むんだものいい状態にしたいじゃない?


『今日はここまでにしましょう』


「そうですね」


『じゃぁ、また明日ね』


「ありがとうございました」





 宿屋の部屋に一度の転移で戻って、洗浄をかけて夕食を頂いた。


 夕食はデンズのドリアとサラダと豆のスープだった。


 ドリアと言ってもチーズが載せられていないし、コンソメがないので旨味が足りなくてちょっと物足りなかった。

 

 ナンシーのベッドに転がり、さっきの屋敷を思い出す。

 どんな風にしようかな?


 薔薇ってあるのかな?


 棘のある木で建物の周りを囲って入れないようにしたいな。


 いつの間にか寝ていて目を開けると朝になっていた。


 レイタックの街に転移して二mのバッカを漁る。


 又、転移して売買所へ行く。


 昨日のおじさんが居て「今日も捕れたのかい?」と聞いてきた。


「はい。運良く」 


 私は昨日捕ったバッカを取り出し渡す。


「金貨八枚だな。手数料は銀貨三枚』


 一寸小型だったかな?


「ありがとうございます」


 マールカンジの宿に戻り朝食を頂きに行く。


 ご飯をフライパンに押さえ焼き付けたものだった。


 ご飯の粒は残っているけど、せんべい? なのかしら?


 焼かれて固くなったご飯に出し汁をかけて食べるのだそうだ。


 うん。まぁ、美味しかったよ。


 昔、水分量を間違えて炊いたヤワヤワご飯にふりかけを混ぜてフライパンで焼き付けて食べたものに似ていた。

 

 閂を返し、料金を支払う。珍しくこの宿は後払いだった。


 一泊二食、銀貨2枚だった。


 レイタックが銀貨一枚だったから倍の値段ね。


 部屋も広くて当たり前だわ。


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