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五人組の冒険者に連れられ魔法ギルドへ向かう。
「女性でも冒険者になれると思ってました。薬草採取とかの仕事があるとばかり」
「あーそれは薬師が雇う仕事になるな」
「冒険者は狩り以外しないよ」
「そうなんですか?」
「護衛の仕事は無いのですか?」
「それは護衛ギルドがあるよ。俺達は護衛ギルドにも登録しているよ」
「複数登録できるのですか?」
「そうだよ。どれか一つだけで食べて行けるのは冒険者くらいかな。それもかなり腕が良くないと無理だな。
それに怪我しちゃうと仕事できなくなるからな」
「そうそう、働ける場所は多ければ多いほどいいからな」
五人が口々に教えてくれる。
「俺達はここまでだ。一つ目の角を右に曲がったら大きな建物があるからそこが魔法ギルドだよ」
「ありがとうございました。気を付けて行ってらっしゃいませ」
五人がちょっとはにかみながら口々に「嬢ちゃんも気を付けろよ」と言ってくれた。
さて、魔法ギルドがあるって事は知ってたんだけど入るべきか入らざるべきか。まぁ、覗くくらいはいいよね?
ドアを開けたら誰も居なかった。
カウンターの向こう側には人が居る。
同じギルドでもこんなに違うものなの?
めっちゃ目立つじゃない。
全部の目がこっちを向いていた。
「あの⋯⋯冒険者ギルドで魔法ギルドがあるって聞いて見学に来たのですが⋯⋯誰も居ないみたいなので⋯⋯帰ります」
「ちょっとまって、あなた魔力あるのよね」
「あ、はい」
「じゃぁ、こっち来て」
「あ、いえ、お邪魔なようなので帰ります⋯⋯⋯」
話している人とは別の人が私の側に寄ってきて「さぁ、こちらへ」と腕を掴んで離してくれない。
冒険者ギルドとはまた違う圧に腰が引け、逃げ出そうとして失敗した。
「貴方かなり魔力強いわよね?」
「人と比べたことがないので、よく分かりません」
「それだけ薄い色しているんだもの強いはずよ。さぁ、神木に触って」
そう言って魔力測定の神木の前に連れて行かれた。
あ〜〜これ。
ナンシーがやってたのを見たわ〜〜。
魔力を測る神木なんだけど、触れるとクリスマスツリーの電飾のようにピカピカ光る。
魔力の多さは木本体の根本からどれだけ上へ明かりが灯るのかで分かり、電飾の部分にどの魔力があるか判るようになっている。
無が使えたら透明
火が使えたら赤
水が使えれば青
雷が使えれば黃
風が使えれば黄緑
土が使えれば橙
草が使えれば緑
氷が使えれば露草
聖が使えれば白
闇が使えれば黒
時が使えれば桃
天が使えれば紺
死が使えれば茶
重が使えれば紫
こんな風に色分けされている。
後、解明されていない魔法もまだまだあるらしい。
解明されていないからわからない。当たり前だね。
それら全てナンシーは使ってはいなかったが、私は使える。らしい。
いろいろ試したけれど試せていないものもかなりある。
私では理解できない魔法もあったりするので使えていないものもたくさんある。
ナンシーが神木を触ったときのことを思い出す。
ナンシーは全ての色が光って、一番上まで光るんだよね⋯⋯。
もしかして人前で魔力測定するとナンシーだってバレるんじゃない?
これは逃げないと不味い?
「あの⋯⋯」
「あのね、魔法ギルドはねいつも人材不足なの。魔力があるなら是非とも魔法ギルドに入ってちょうだい」
「分かりました。その前にちょっとトイレ使わせてください」
「ん? うん。勿論いいわよ。この部屋出た右側の突き当たりに職員用のトイレがあるから」
「ありがとうございます。ちょっと行ってきますね」
トイレとは反対へ行き、私は魔法ギルドから逃げ出した。
私にとって魔法ギルドは立ち寄っては駄目な場所ね。注意が必要だわ。
人の少ない方へ少ない方へ行って人目が無くなったところで上空へ飛び上がった。
この世界では、魔力のない人は黒髪や濃い茶髪、瞳の色も濃い茶色になる。
地球のように年を取って白髪になるなんてことはない。
魔力が少なければ少ないほど髪と瞳の色が濃くなっていくので、不慮の事故でない限り亡くなる時は髪と瞳の色がすっごく濃くなっていく。
私だと寿命で亡くなる時はショッキングピンク色の髪色になるのかもしれない。
髪色、瞳の色が薄ければ薄いほど魔力が高いと言われていて、同じ青い瞳でも青より水色の方がより魔力が多い。
見た目だけで判別されてしまう。
変身魔法とか使えないかな?
髪色と瞳の色だけでも変えたい。
薄い桜色の髪に青白磁の瞳ってめっちゃ目立つよね。
髪色を赤く、瞳の色を群青色をイメージしてみた。
髪は赤くはならず、濃いピンク色になっていた。
今は鏡を出せなくて瞳の色が変化しているかは、わからなかった。
とにかく今はこの街から逃げよう!!
見える範囲で転移して神様を呼ぶ。
どっちに向かえばいいですか?
『別の街に行くのとハピネイス国に行くのとどちらがいい?』
別の街でっ! ちょっと寄った街でも知るべきことがいっぱいあったので色んな街に立ち寄りたいです。
『じゃぁ、あっちへ飛んで』
はーい。




