第7話 さらなる爆弾
氏神が扉にノックをしたのち
「有坂大佐、失礼してもよろしいですか」
その言葉を聞いた有坂が「入ってこい」と答えた
その言葉を聞いて部屋にはいると外は薄暗いなっていたためランタンのようなものが焚かれていた。匂いからして多分石油だろうとは思う
「それで話し合いは成功したようだな」
「はい、この通り図面を複写出来る人数は最大50人まで出来るようにしました。何人ほど信用出来て口の固い複写出来る人数は集められましたか?」
「20人程だ。あまり人数が多いと漏れるかもしれないからな」
「中身さえ漏れなければいいですから」
「その話を行く前に2人を紹介してくれないか?」
有坂大佐が俺と氏家の後ろで紹介されるのを待っている加賀と金田先生に言及した
「こっちの少年は加賀といい、こちらが私達の担任の教師でもあり理科教師の金田というものです」
「始めまして加賀といいます。宜しくお願いします、有坂大佐」
「金田といいます。お願いします」
加賀が綺麗にお辞儀をして金田先生もそれにつられてお辞儀をした。金田先生には申し訳ないがもう少ししっかりして欲しいが良い感じに扱いやすいのでこのままでもいいかと思いながらも
「2人を連れてきたのは信用できるのとさっき話したスマホの扱いにも長けているのと兵器図面を複写した後の今後政界や軍の上層部に話を通しやすく信用しやすいお話があるからですよ」
「それはどういうことだ?兵器以外にもあるのか?」
「そうです、まぁ3つのうち2つはまぁ10、20年程時間があればいけるかなという代物ですが結核、梅毒、糖尿病を完治もしくは悪化させない薬を作る知識を持っているのです」
有坂大佐はその話を聞いて驚いて数秒止まったあと捻り出すように言った
「少し待て、私は医者ではないが未来の知識があるとは言え不治の病と言えるその病気を治せる薬を作り出せるというのか」
「はい、と言っても先ほど新庄が言った結核と梅毒は10年から20年ほどお時間を頂くかもしれませんが糖尿病でしたら帝大のお力をお借り頂きますが数年以内に生産可能な所までお作りすることが出来ると考えております」
「詳しい話は俺が持っている兵器図面を書き写した上で政界と軍の上層部が集まる説明会が開かれると思うのでそこで話しますよ。多分ですけど流石にまだお伝えしてませんよね」
俺はわかりきった事を有坂大佐に聞いた
「当たり前だ、未来から来たということは私も新庄の見せた図面とさっきの機械を見てある程度はなんとか信じられたがいきなりこんな事を上に上げれば狂人扱いされるのが落ちだ」
「大体、図面を書き写し終えてからどれ程の時間で上に報告して集められますか?軍の上層部だけではなく政界の中枢にいる方出来れば現在の内閣に入っている大臣の方を呼んで頂けるとありがたいですね」
「新庄・・・」
「有坂大佐、言わんとしていることは分かってますよ。でも、正直呼んでいただけると色々話が早く進むはずなんですよ。言っときますけどこれでも情報はわざと絞っているんですよ。これ以上は有坂大佐とは違う分野や関係がありますが上の方で話しを通さないと意味のない情報を話すつもりなので」
その言葉を聞いて有坂大佐は天を仰いでから数秒か数十秒ほどするとはっきりとため息を吐きながら
「お主、本当に少年か?」
「何をいまさら?神の子には・・・見えなくてもおかしくない状況ですがこういうのに巻き込まれなければただの少年だったんですよ」
「普通は大臣を呼べなぞ言わんぞ」
「そこはこういう状況と内容が内容なおで大臣が来てもらえるととても話が早くというか色々下手な考えが混じることなく直接情報がいきますからね」
俺の言葉に有坂大佐は難しい顔をしながら言葉を紡いだ
「・・・今すぐには無理だな。まずは参謀本部の上官たちに話しを通してから出ないと無理だな」
「それは良いですけどそれなら海軍も巻き込めませんか?そっちの図面もあるのでわざわざ陸の後に海の説明や図面の受け渡しは色々取り扱いが難しいので」
「私を殺す気なのか?陸軍の報告だけでも頭を悩ませるのに海の連中まで呼ぶとなると確実に荒れるぞ」
「俺から言わせれば海軍にこれを話す前に後からバレたほうがもっと面倒事になるとは思うけど」
「確かにあちらさんにこの事がバレれば確実に吊るし上げられるでしょうね、有坂大佐が」
「氏家、不穏な事を言うな。私も頭が過ったではないか」
少し苦笑しながらの氏家の発言に窘めるように氏家にツッコんだ。それもあるけど未来の兵器図面という劇薬使って陸軍と海軍の仲を深められたらという打算もある。最悪アメリカと戦う場合利権と自尊心の争いをしてる余裕はない
「最悪、複写した図面を参謀本部に見せて海軍と合同で説明会出来る手筈は整えられませんか?」
「理屈は分かるが・・・」
「有坂大佐、腹を括るしかありませんよ。これだけの情報、海軍が本当に知れば」
「分かった、図面を複写したのち参謀本部に図面を見せて海軍との合同説明会を手筈する」
有坂大佐は腹を括ったか諦めたのかそう宣言した
「その説明は俺も同席というか矢面に立ちますよ。彼らを説得して政府の所に乗り込まないといけないからな」
「なぁ、加賀君と金田君、君達未来人は新庄のような人間ばかりか?」
「有坂大佐、そんなわけないじゃないですか。彼が特殊なだけですよ」
「そうですね、まさかここまで滅茶苦茶な生徒だとは今まで思いませんでした」
「誰が特別で滅茶苦茶だ。こういう面倒事はさっさと話しを進めないと嫌になるんだよ。動きたくなくなるから」
「そういう態度が特殊なのを自覚したほうがいいぞ、新庄」
加賀と金田先生の発言にツッコんだが氏家にツッコまれた
「そこまで言うならしっかりと働いてもらう」
「勿論ですよ、まずは複写に移りましょうか?準備はどこでしているんですか?」
「こっちに来い、その鞄のなかに先ほどのスマホだったか?が入っているんだろ」
「ええ、20人分でしたら普通に人数分用意出来てますから」
俺は有坂大佐に指摘されてスマホが入った鞄を掲げた
「使い方を教えれば誰でも扱えるか?」
「効率重視で加賀と金田先生、俺の三人でやりますよ。まぁ、簡単な扱い方を教えますよ」
「僕と金田先生は何をすればいいの?」
「簡単だ。俺の保存している図面をこのスマホ達に転送するからその画像を見せるだけだ」




