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第5話 未来会議

Side とある巻き込まれた中学生


僕たちは数時間前まで通っている佐世国中学の修学旅行で東京に来ていて多分普通の中学校では行かない所に行っていた。


友達と愚痴を言いながら歩き回って、ホテルでスマホを触る時間だけを楽しみにしていたくらいだ。


それがどうしてこうなったのか、今でもよく分からない。


バスの中でさっきまでいた図書館で見た漫画の話で盛り上がっていると突然眩しい光が窓から差し込んでしゃがみ込んだ。それから気付いたら知らない場所だった。バスのクラスメイトも困惑しているとバスが軍人に囲まれた。最初は映画の撮影だと思った。誰だってそう思う、だって令和の日本で自衛隊はいるがあんな学生服みたいな服装の軍人なんているはずがない。まして馬に乗って取り囲むなんて


でも違った。坂東先生が軍人に対して怒鳴った。軍人も応戦するように怒鳴り返した。それから坂東先生が軍人に向かって怒鳴り続けているといつものように天皇の悪口を言った


僕たちはその言葉自体を聞いたときはまたかという気持ちだったがその瞬間、軍人の偉い人が刀を抜いて迫ってきた


あの音は今でも耳に残っている。金属が鞘から抜ける音。僕はその瞬間、本気で思った。坂東先生が死ぬとしかしそうはならなかった。今目の前にさっき出てきた軍人の1人を引き連れて登壇してきたからだ


「聞こえるか?知ってる奴はほとんどいないから自己紹介するが3年4組の新庄神樹。さっきまでここの場所の責任者と話してきてある程度状況が理解できたからまずは報告しにきた」


新庄と名乗った同級生は大声で声を張りながら全員に聞こえるように叫んでいた。その瞬間、みんなが口々に言った


「おい新庄!どうなってるんだよ!?」「ここどこなんだ!?」「帰れるのか!?」「軍人に何されたんだよ!」「坂東先生は!?」「何でお前が話してるんだ!?」

一瞬だった。さっきまで不安そうに座っていた全員が一斉に立ち上がる


講堂中が騒音で埋まった。

『怒鳴り声』

『泣き声』

『質問』

『文句』

全部が混ざる。そりゃそうだ、今の今まで何も情報が無かったんだから。僕たちも先生も不安で仕方がなかった。


「静かにしやがれ!!」


鼓膜が震えるような大声で新庄は叫んだ。新庄とは面識がなく廊下やクラスでたまに見かけたかどうか記憶にはない同級生だけどまさかあんな大きく全員が止まってしまう程の声を出せるのかと思った。どう見ても陽キャや体育会系みたいな感じがしなかったのに


全員が静かになると喉を押さえながら新庄は話し始めた


「まずは過去に来ているかのいが高い。しかも100年以上前の時代にだ。歴史で言うところの日露戦争前日清戦争後なのは確実だ」


「「「ハァ~!?!?」」」


「俺も信じられなかったし疑いたくなる気持ちは分かるがそれ以外に説明出来ない・・・訳ではなくいが一番可能性が高くほぼ確実な事実だろう」


「何でそれがわかったんだ」


「そりゃここの責任者と話をしてきてわかったんですよ、雨平先生」


確か数学の先生が新庄に質問していた。その答えに全員疑いの目で新庄を見ていた。いきなりそんなことを言われても信じられない


「根拠はあるのか?」


「根拠はスマホの電波が届かないのとここにいる軍人の存在だ。俺が交渉していた人は有坂成章大佐で銃器マニアがいれば有坂銃の存在を知っているかもしれないが」


実際、この講堂で待っている僕たちは家族や警察に電話しようと何度も確認したが電波は飛んでおらず外にいる軍人の人にも頼み込んで外に出てスマホを触っていたが電波は飛んでいなかった。その様子を不思議そうに見ていた軍人にも納得ができてしまった


「信じられるかそんなもん。それよりもお前が交渉できるならオレがしてやるよ」


そう言って金髪のガタイのいい男が前列から立ち上がった。不良で有名な郷戸山頭だった。色々悪い噂があるが


「てめぇになんか価値があんだよ。示せんのか?俺達200人を救う程の価値を」


「今すぐ見せてやるよ」


郷戸が新庄に対して拳を握り締めて近づく、新庄の隣にいる軍人が前に出ようとしたが新庄手で前に出ないように制止してからポケットに手を突っ込んだ状態で郷戸に近づく


郷戸は間合いにはいるとそのまま握り締めた拳で新庄の顔面に叩き込まれた。しかし、叫び声を上げたのが郷戸だった。跪いて太ももを抱えていると見えたのはそこに深々とシャーペンが刺さっていた


新庄は口から血がついただ唾液を吐き出して鼻血が流れているのも吹き出してから


「その程度で血が昇って暴力を振るってる時点で駄目なんだよ」


「てめぇ〜〜、ぎゃぁぁぁぁ!?」


郷戸が何かを叫ぼうとしたが悲鳴を上げることになった。新庄がシャーペンをそのまま足で踏みぬいてさらに奥に突きだしたあと頭を掴んで膝蹴りを入れて黙らせてしまった。気絶している郷戸をそばで新庄が


「言っとくけどオレが強いわけでもないまだ優しいぞ。これが軍人相手なら命がない。氏家軍曹、あなたが今みたいに襲ってきたらどう対処する?」


「・・・そうだな、1度目なら取り押さえるだけだな。まぁ、相手には新庄以上に痛い目に見てもらうかもしれないが」


「そういうことだ」


氏家という軍人は突然振られて少し考えながら答えた。その答えに全員が口を閉ざした。郷戸の様子を見ても眉1つ動かさない見守っていたことから暴力に慣れているにはよくわかった


「こういうバカな行為をしなければ有坂大佐から最低限の補償をしてくれると言質を得てきた。


女子陣は空きの宿舎に寝泊まりでき男子陣はこの講堂に寝泊まりしてもらい3食の食事の補償、軍医に治療や診察をしてもらい、さらにこの時代の礼儀作法教わる機会とそれに伴う外出の許可も今後出してもらえるようにした」


「その交渉を纏めたのがこの馬鹿だがな」


「誰が馬鹿ですが、こっちは色々色々頑張っているのに」


「馬鹿と勇者は紙一重というがここまで行くと馬鹿な勇者だな」


あまりにも現実味のない状況とギャップのある言動に何人かは吹き出してしまった。確かにここまで滅茶苦茶だと色々現実感がないな


「その代わりにスマホを回収する。本来全員分大体200台を回収してそれを使って有坂大佐に必要な情報を渡す予定だったが今からノートに自分の特技と知っている情報を書き出してくれ」


「スマホを回収するってどういうことよ」


「そうだよ、唯一の連絡手段かもしれないんだぞ」


「どうにかできないのか?」


他の同級生も流石に必需品でもあるスマホを失うのは反対するが


「出来ない、スマホもいつ壊れるもしくは使えなくなるか分からないからそれを使って交渉材料にした情報を有坂大佐に受けわすために必要なんだ。勿論、それが終われば返す」


「それはそれとして何で特技と知っている知識を言わないといけないんだ?」


「この世界での最低限の補償は手に入れられるがそれ以上望むなら金を稼ぐ必要があるだろは?それを行うにも最低でも有坂大佐の許可が必要だ。それを説得するのに情報がいるんだよ。まぁ、それは先の話だが事前にそれを話し合ったり情報がスマホに入っている人間もいるから先にその人間のスマホは回収せずに話し合いにも使えるようにしたいからな」


「何でもいいのか?中学生の俺達の知識なんかたかだかしれてるだろ」


「何でもいいぞ。この世界では俺達が最先端で新発想、いうなればこの時代で◯リエモンやひ◯ゆき、ビ◯・ゲ◯ツみたいになれる可能性が一番ある人間達だ」


同級生たちも口々にどうするか相談するように話をしていると


「特に教師陣、特に保健の先生とお医者さん、理科の先生である金田先生は帝大で高給取りになれるどころか歴史に名を残す可能性がありますから」


「私が・・・確かにそうかも知れないですね」


「なんで俺まで巻き込むんだ!?」


保健の先生である清水先生と付き添いだった校医(?)の羽佐間先生が確かにといった感じで頷いていて突然名前を挙げられた金田先生は驚いていた


「全員、特技と分かる範囲で知っている知識を箇条書きでもいいから書いといてくれ。氏家軍曹、そこで気絶している馬鹿を軍医に見てもらうようにしてくれ」


「わかった、おいお前ら。こいつを医務室にでも放り込んでこい」


氏家軍曹と呼ばれている軍人が外の軍人に指示を出すと郷戸は担がれて外に運び出された。それはそれとして僕たちは友達や近くの人と話しながら自分に特技や知っている知識を書いていった


それから30分程で全員分書くと新庄が集めたあと目を通すと


「それじゃ、今からスマホを提出してもらう。あとモバイルバッテリーもある人間は提出してもらえると後で俺から特別に報酬を出す。まぁ、最短でも1年後になるかもしれないが」


それからさっき言った通りに100人分のスマホを提出することになった。新庄1人1人に声をかけながら理由を言って回収していった


「何とか1週間以内には返せるようにする」


数人はスマホもないのでモバイルバッテリーも渡していた


「それじゃ、後はまた来る軍人の言う通りにしてくれ。金田先生と加賀、少し話があるから一緒に来てほしい」


「その前にお前も医務室に行くぞ。話しはそこでしたらいい」


「そういえばそうですね」


新庄はそう言って氏家軍曹と金田先生、加賀を連れて講堂から出ていった。それから30分頃に新たな軍人がやってきて食堂に案内されて多分この時代では普通の食事を出されて全員が黙々と食べていた。あの眩しい光から数時間、ようやくまともな食事を食べて全員が実感してしまった。帰れるのだろうかとそれは誰も分からない


そして、女子と女性教師は軍人の案内で少し離れた場所にある宿舎に男子と男性教師は講堂に戻って薄い煎餅布団を渡されてそれで眠った。何人かは涙を流したり不安になりながらも

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