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第3話 交渉締結

「少年、お主の覚悟は受け取った。私が及ぶ範囲で保護と安全を保障しよう」


「ありがとうございます」


俺は有坂大佐のその言葉を聞いてようやく手応えを感じた。これで次に進める


「それではまず、信用のでき口の固い図面を書き写せる人物をできるだけ集めてください。私はその間にこのタブレットよりも小さいながらも同じように図面を見れるようにします」


「そのようなことが可能なのか?」


「その代わりに先払いとして私を代表のように扱ってもらいたいのです。その正当性と勢いで有坂大佐が集めた皆様、最大で200人までなら用意出来るようにしますので」


有坂大佐は少し考えた後


「代表としては認めぬ」


「有坂大佐、俺は今すぐに代表として扱って欲しいのではなくそう言う扱いを他の皆に見せつけて俺に話を通せばどうにかなると思わせて一次的にでも円滑に進めたいのです。このタブレット等は繊細な機器で紙などとは違い数日もしくは数年で壊れてしまう可能性があるため図面などの情報は迅速に保存しておきたいのです」


有坂は腕を組み、しばらく黙り込んでやがて深く息を吐く


「なるほどな、ようやく分かった。お主は権限を欲しておるのではない。時間を買おうとしているのだな」


「はい、そのとおりです。交渉の窓口が1つのほうが分かりやすいですし俺に信頼も憎悪も集まれば制御しやすいでしょう」


「馬鹿者、憎悪を甘く見るな」


有坂大佐にそう釘を刺された。俺としてはそんな嫌われ役を受けたくないがそうでもしないと纏まらないし下手に甘くして統制が取れずに情報漏洩するほうが全員のリスクしかないから


「だが、覚悟は伝わった。お主を正式な代表としては認めぬが代表のように扱う連絡役としよう。それで構わぬか?」


「ありがとうございます。後、彼を俺の監視役兼部下としてつけてもらって構いませんか?彼を引き連れているように見えれば説得力も増すと思うので」


俺は今までの会話を聞いていた軍人を指名した有坂は新庄が指差した兵士を見た。二十代後半ほどの若い軍人で、先程から一言も口を挟まず会話を聞いていた男だった


その男も僅かに目を見開く。まさか自分が指名されるとは思っていなかったのだろう


「今までの話である程度信用はされたでしょうが信頼はされていない。ならば、信頼している部下をつけて監視をしたいでしょう。俺も監視はされるのは承知してますし誰か軍人が隣にいて俺の言う事を聞いていると思わせられるなら色々説得がしやすいので」


「全て承知の上で監視を着けるというのか。いいだろう、氏家。聞いていた通り此奴の監視兼副官として動け」


「わかりました」


氏家と呼ばれた軍人はすぐに返事をした。そして、俺はあることを考えた。保護の待遇とか決めてなかった事に。思いっきり国家利益と現時点での身の安全の保障に集中していて忘れていた


「あのー、それはそうと我々の保護の内容は何処までになるのでしょうか?」


「やれやれ、ようやく聞いたか。お主完全に忘れておっただろう」


「それだけ集中していたということでしょう有坂大佐。私もいつ言うのかと疑問には思っていますたが」


有坂大佐は俺の態度に呆れて氏家も苦笑しながら発言した。有坂大佐の保護内容としては女性陣は空きの宿舎塔に男子は今の講堂に一次的に寝泊まりしてもらい空きの倉庫を改修して住まわせる。食事は3食必ず支給する。怪我人や病人は軍医に診せる。護衛も着けると約束してくれたが俺が追加で


「後、出来れば今後の話としてこの時代の礼儀作法や勉強等を教えて頂きある程度信用出来るものだけが外に出る外出許可を頂きたい」


「いいだろう、だが外出許可に関しては1年は様子を見させてもらう。礼儀作法等についても色々用意などあるため直ぐには出来ないがどんなに遅くも3ヶ月以内には手配できるよう行う。」


「それでも構いません。それでよろしくお願いします」



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