秘密兵器
飛行戦車は、近くで見ると、思うより小さかった。
ちょっと大きな自家用車、ぐらいだ。
装甲を、二十の秘密機械の一つ、物質を液体にする機械で液化し、僕は飛行戦車の内部に入った。
狭いコックピットに三人のパイロットが乗っていたので、一番近くの人に、尋問をかける。
「作戦か…。
サイフォに工作員が潜んでいるので、奴が何かしたら、それを合図に秘密兵器を使うのだ」
秘密兵器とは? と聞くと、
「ミサイルだ。
古代に使われた兵器で、飛行速度は光線に比べて遅い。
だが、ビームを反射するコーティングがしてあるので、奴らには反撃出来ない。
それで一気に敵を殲滅し、サイフォを我々の支配下におくのだ」
僕は外に出て、
「どーしよう!
このままじゃ、サイフォが、イ、ジョルムイの支配になっちゃうよ!」
僕は、恐慌して叫んだ。
「おいおい、落ち着けよ。
まず、サイフォに戻って、その工作員を探そうぜ」
いずなが言うが、
「どうやってさ。
探してるうちに、戦争になっちゃうよ!」
「よく考えて。
工作員が何かしたら、イ、ジョルムイは攻撃を始めるんでしょ。
外から見ても判るような事をするんじゃないのかな」
外から見ても、判る?
「火事? 爆発?」
「そうだ。
きっと、その手の事だぜ!」
いずなが頷いた。
「あ、爆発物探知のマジックがある…」
僕は叫んで、急降下して、サイフォに落ちていった。




