↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記憶喪失のボッチ冒険者  作者: 六青ゆーせー
PR
115/836

お釣り

僕たちは、急ぎサイフォに向かった。


サイフォは、ポトから二つの町を越えた、カノンの最北の町で、その町自体、ゆっくりと標高を上げていく、いくつもの山の間にできた盆地のような場所だった。


僕は、てっきりイ、ジョルムイが攻撃して来たのかと思ったが、戦闘は、三つのピラミッドの一つの中で、車道にバリケードを築いた町民が、バトルスーツの警察と睨み合いになっているだけだった。


「我々は、独立を希望する!」


バリケードの中で、男が叫んだ。


「あ、やっぱり、こういう人もいたんだ…」


僕は言うが、マリンは。


「どうも、そう単純じゃないみたいだよ。

この町の独立派は、イ、ジョルムイにそそのかされているみたい」


「え?

だって、あそこに入ったら、二級市民にされちゃうでしょ?」


「功績を上げた人は、イ、ジョルムイも一級市民や特級市民になるんだよ。

彼らには、そういう確約があるらしいね」


「特級市民?」


「カノンの貴族と似たようなものさ。

つまり、この町の貴族を追い出して、自分派を据えたいのさ」


権力争い…か…。


「でも、選挙とかはしてるんだし…」


「貴族にはなれないからね。

それに、こうして問題を起こして、そして、これが長引けば…」


マリンが言葉を止めたので、僕は考えてみた。


「北のイ、ジョルムイが出てくる?」


「ご名答」


と、いずなが笑った。


「えー、そうなったら戦争じゃない!

誰も得をしないよ」


「しかし、イ、ジョルムイは、このサイフォの町を手に入れれば、戦争をしてもお釣りが来る、と思ってるんだ。

そうやって広がってきた国だからね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。