ポト
都市カノンの、外周の町ポトが見えてきた。
作りはマイラと同じ、ピラミッド型のバリアーで守られた四角い計画都市だが、ポトは五つのピラミッドが並んでいた。
「外周の町で、ピラミッドが五つかぁ。
豊かだねぇ」
僕は溜め息をついた。
単純計算で、マイラの五倍だ…。
「カノンは、どんどん食糧を生産し、また、増産や、絶滅生物の再生なども熱心に取り組んでいるんだ。
カノンの研究機関には、絶滅した生物の標本やDNA種等が一千万点保存されている。
とてもアカデミックな都市なんだ」
「へぇー、それって、このポトにあるの?」
僕の何気ない問いに、いずなが、
「そんな訳無いだろ、
あるのは中心都市カノンさ。
全てはカノンに集まるんだ」
まぁ、そういう事、とマリンも口を添えた。
僕は、とりあえずポトの町に入った。
町自体が、マイラやアフェリアより、ずっと広い。
車道は上下五線づつあるし、それでも渋滞が起こっていた。
「うわぁ!
この世界に来て、初めて渋滞を見るよ」
「首都のカノンには、地下鉄も走ってるよ」
とマリンは、解説する。
ポトでは、学校はもとより会社も多く、スーパーやオモチャ等も豊富に売られていた。
「あっ、自転車もあるんだ!」
マイラやアフェリアでは見れなかったが、ここでは数多くの自転車も、渋滞を縫って走っていた。
と同時に…。
なんと、裏路地を見ると、ホームレスの人までいた!




