操作
アフェリアにも事実上の一ニ人委員会のようなものはあったが、一応、選挙にはなっていた。
ただし、ほとんど儀式化していて、同じ人が選ばれ続け、世襲しているようだ。
「マイラより、むしろ貴族化している、と言えるね。
赤身病の真実も、それで見逃されているようだよ」
ゴルフボールの分析によると、操作されている遺伝子は、おおよそ外見に関わる事がほとんどのようだ。
言われて見れば、アフェリアの人たちは皆、目はパッチリ二重だし、お肌は白く輝き、髪は金髪の人が多い。
「元々は、大多数は違う肌や髪だったようだぜ」
「そういえば、あの子供たち、皆コンタクトしてたし、入れ歯だったよね」
カラーコンタクトと美容のための入れ歯だ、とツグミが教えてくれた。
「採取した髪の毛も、染めてあったよ。
それに、日常的に化粧もしていたみたい」
マリンは言った。
つまり、外見を、物凄くモッちゃった分、赤身病を引き起こしている、って事か。
調べると、アフェリアの軍隊は、マイラが思っているほど増強してはいない、ようだ。
ただ、年々、マイラが衰退する中、アフェリアは増益を続けているので、マイラ側に大きな危機感が生まれている、と言うのが真相のようだ。
「アフェリアは、もういいかな…」
僕は、少し、この地に居ることに苦痛を感じ始めていた。
「そうだね。
必要な情報は入手したよ」
とマリン。
僕は、アフェリアの西にある都市、カノンに向かうことにした。




