2時間目 委員会 1
3年になって2日目の朝、俺白崎乃蒼は閉じきっていたまぶたを学校に行くためにこじ開け、準備を進めていた。
今日から普通授業が始まる。楽しみな授業とかは特にないし友達と話す時は「めんどくせー」とか言うが個人的には授業中にする会話とかが好きだから、そんな事目的で授業が楽しみなのだ。
俺は家から学校までそこそこの距離があるが、遅く家を出るからいつも遅刻ギリギリ。それが今日から変わるとかある訳もなく、今日もそんな感じに学校に行った。
学校につきクラスに入るとほとんどのクラスメイトが到着しており、雑談をして盛り上がっていた。
「おっ!乃蒼君来た!」
「おはよう、誠空」
こいつは本間誠空2年の時に仲良くなったやつで、当時やっていたゲームの話で意気投合し、今に至る。
「遅刻ギリギリで危ないからもっと早く来いって」
「うーん…まぁ、努力はします」
話すことはこんな感じのくだらないこととかゲームの話ばかりだ。お互い勉強するのがめちゃくちゃ嫌いだからそこでも話は合う。
「はーい席につけー」
「あっ、やべ先生きた。」
「んじゃまた後で」
HRが始まるため誠空と離れ着席した。
席の周りを見るとおそらく遅刻しているのであろう空き席が2席あった。するとその1人である大雅が教室にめちゃくちゃ普通に入ってきた。
「大雅君、遅刻ですよ」
「あぁはい」
澁澤大雅1年の頃クラスが同じで当時は少し苦手だったが2年の時にクラスが離れたが何故か仲良くなった。大雅は基本マイペースのやつで何考えてんのかわかんないようなやつだ。それと前髪が長い
「おはよ、大雅」
「ん、おはよ」
そんなこんなで朝の会が終わったがまだ1人クラスに来ていなかった。 瑠南のことだ。何故かまたま来ていない。どうしたんだろうなと考えていたらその時がきた。
「はぁーふーはぁーふー、あぁんおはようございまーす」
「しっかり遅刻だぞー」
猛ダッシュで来たんだろうめちゃくちゃ汗をかいて息を切らせてクラスに瑠南が入ってきた。
「まじでめちゃくちゃ寝坊したんだけど〜。は〜ら〜た〜」
「はいはいはい」
原井未李瑠南と1番仲のいい女子だ。大体2人はいつも一緒にいて生徒会にも所属している。ちなみにこいつはクラスの女子の中で1番頭がいい。
「ほらー1時間目もう始まるぞー、先生くるから準備しろよー」
少しすると1時間目の国語の授業の先生が教室に来て軽くオリエンテーションをしてその日の国語は終わった。
2時間目は10分後に始まるから俺は次の担任の理科の授業の準備を始めようとしたところに、担任がクラスに入ってきて言った。
「2時間目の授業は理科なのですが…3時間目の学級の時間と合わせて委員会と係決めちゃいたいと思います。どこ入りたいかとか決めといてなー」
結構クラスが盛り上がった、授業の枠が勉強をしない時間に変わったからそりゃあ盛り上がる
この瞬間俺は遂に来てしまった…と思った。「委員会」それは今後のクラスでの自分の立場を決めるのも同然のイベント。元々そういう前に立つようなタイプじゃなかった俺だが今年は強い思いがあった。
「学級委員…やりたいな」
これだ、別に目立ちたいとか前に出て仕切りたいとかじゃなくて、何故か咄嗟に思ったんだ、今年はやりたいと思ったことなんでもやって中学生の最高の一年を1回くらいしてみたかった、クラスに貢献している自信を持てるようになりたいから。
そんな風に1人で決心しているところに俺に話しかけてきたやつがいた。
「乃蒼、今日帰ったらゲームしようぜ」
「ん?大滝、いいよ別に明日土曜で暇だし」
「よし、じゃあいつもの時間に」
大滝冬斗なんだかんだ初めてクラスが一緒になったが何をきっかけにか覚えてないがよく某FPSゲームをして遊ぶ仲だ。あとこいつは言葉選びが上手い。
そんな簡単な話をしてすぐ席について、授業のチャイムを待った。
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
授業が始まった。
先生は委員会と係の仕事を黒板に書きながら「なるべくみんながやりたいって立候補してくれると嬉しいなー」と言っていた。黒板に書き終えてプリントを各列に配っていく。そこには入りたい委員会を書くところと、別の生徒をこの委員会に入るようと推薦する枠があった。
俺は学級委員の枠に迷いなく自分の名前を記入し、担任に提出した。
その後俺は別の教室に呼ばれた。そこには俺の他に慎也と紫田と琉久の男子がいて瑠南と梨空が集められた。全員リーダーシップあったり頭良かったりな人たちだ。
学級委員の枠は男子1人女子1人学級委員長で1人という組み合わせだ。
石坂慎也彼は今年初めてクラスが同じになった。ぶっちゃけまだあんまり知らない人だが、少し話した時はすごい面白い発言を突然言うし、ノリもいいからいいやつだろう。
紫田夢叶は、クラスが同じになるのは初めてだが小学校が一緒だったから話したことはあるしそこそこ仲もいいはずだ。それと周りの噂だと真の一番頭がおかしい奴は紫田だと言われているようなやつだ。
そして、先生は話し合いで何とか決めるようにと若干投げやりな感じで教室に戻って行った。
「それじゃあみんな立候補か立候補じゃないか言い合ってこうよ」
そう瑠南がボケっとしていたみんなをまとめてくれた。やはりやる時はしっかりやるようだ。
「じゃあ立候補の人手ーあげて!」
俺は恥ずかしがらずに手を挙げた、何と手を上げてるのは俺と瑠南と梨空だけだった。正直ん?あれ?と思った。
まさか何も無くこんなにスルッと行くとは思わなかったのだ。
「別に俺たちは3人でいいと思うよ。琉久も慎也もいいよね?」
2人も頷いた
…じゃあ教室戻ろっか
こうしてなんの苦労もなくふつーに俺の求めていた最高の1年が幕を開けた。




