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憑依転生した先はクソ生意気な安倍晴明の子孫  作者: 桜桃
第三章 水仙家

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口調

「闇命君、ちょっと」


 円から離れて呼ぶと、闇命君は素直についてきた。


『なに?』

「陰陽頭がいない今、不安定な漆家に取り入るなら今がチャンスだ。まずは漆家から攻めない?」

『どうするつもり? 陰陽頭は面倒だし、動きにくくなるから嫌だよ』

「ならならなくていい。管理が安倍家になるなら、口を出す権利くらいはあるはずだ。陰陽頭を探しつつ内情も探る。その上で、実力主義の規定を変える。そうすれば、実力だけで子供が上に立たされることも減ると思う」

『それはどうでもいいけど……漆家から変えるのは賛成。土台が崩れてる今なら、やりやすい』


 言い方は完全に悪役だが、否定できない。


 そのまま円に戻る。


「陰陽頭は陰陽允の人を軸に考えるとして、管理は安倍家。もしくは他の寮に協力を仰ぐ。その際、必ず闇命君か琴平を同席させてください」

「なぜだ」

「目的、忘れてませんよね。陰陽寮の暗黙の規定を変える。そのためには情報が必要です。交渉の場に入れないと困る」


 正面から言う。

 すると、雨燕さんの表情が険しくなる。


「……まだワシは許していない。闇命が外に出ることをな」

「……そうですか。なら、いいです。勝手にやります」

「なに?」


 あ、これ言い過ぎた。


「貴様……」

「すみませんすみません!! 調子乗りました!! 本当にすみません!!!!」


 怖っっっっ!!!

 やばい、完全に地雷踏んだ。


『雨燕』

「何を言われても変わらん。貴様は安倍家の人間だ。出ることも、漆家に関わることも許さん」


 ……まずい。


 どうする。


 何を言えば――


 その時。


『…………あーもう、うるさいな』

「え?」


 空気が変わる。

 闇命君が、震えている。


『どいつもこいつも、うるさいんだよ!!』

「ちょ、闇命君!?」


 声が違う。


『安倍家だの、天才だの、子供だの……もううんざりだ。縛られてるだけの人生なんて、もう嫌なんだよ!!』


 ――ああ。


 そうか。


 ずっと我慢してきたんだ。


 革命もできなかった。

 環境も変わらなかった。


 ただ、耐えるだけ。


 でも今は違う。


 手が届きそうなんだ。


 だから――伸ばした。


『わかってる。簡単じゃないことくらい』

「なら――」

『今までの安倍家ならね』


 闇命君は笑う。

 強気に。


「……そこまで考えていたのか?」

『いや、そこまでは。でも、“やれ”って言ったのはそっちでしょ?』


 ……何の話だ?

 困惑していると、琴平が口を開いた。


「……もう諦めてください。我々の意思は変わりません。必要なら、件で証明します。闇命様の式神のね」


 件。

 それを“使う”のか。


「ここでワシが折れても、他がどう動くか分からんぞ」

『それでもいい。まずは一人目の邪魔を排除できる』

「言い方!!」


 火に油すぎる!!

 でも――止まらない。


『何を言われても変えない。もう嫌なんだ。ここまで来て、諦めたくないんだ』


 一歩、前に出る。


『やりたいことも、継いだ想いも……もう、無駄にしたくない』


 そして。


『もう――()を縛らないでくれ!!!』

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


出来れば☆やブクマなどを頂けるとモチベにつながります。もし、少しでも面白いと思ってくださったらぜひ、御気軽にポチッとして頂けると嬉しいです!


よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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