表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/246

今後

 ま、まぁ、そうか。

 今ここで、魔魅ちゃんの今後について考えても仕方がない。


 けど……。気になる。

 なんで、呪いが使えなくなったんだ?


『元々、魔魅には呪いの耐性があったんだよ。だから使えたんだ。でも、今ので完璧になくなり、呪いは使えなくなった。いや、使えないわけじゃない。使えば、今までにない呪いの代償を払うことになる』


 呪いの、代償……?


『おそらく、一、二回が限度だろうね。蠱毒とかなら別だけど、漆家独自の呪いはもう使えない。つまり、呪いを特化させている漆家では、生きていけない』


 呪いを使えないのは、いいこと。

 だって、使った所で、それが良い方に動くなんてないはず。


 でも、立場を考えると複雑だな。


『…………なに。なんか、少し嬉しそうじゃない?』

「えっ」


 嘘、嬉しそうにしてた? まじ? 

 頬を触るけど、よくわかんない。


「少し顔がにやけていたぞ」

「紅音にも分かるくらい、俺の表情は分かりやすかったのか」

「どういう意味だ、貴様」

「な、なんでもございません……」


 でも、まじかぁ。

 嫌味ったらしい奴みたいじゃん。やめてよ本当に……。


 別に、呪いが消えて漆家がどーのこーのとか考えてないよ、俺。

 優位に立てたとか、まったく考えてないよ。


『あんたのことだから、どうせ魔魅みたいな子供がもう、呪いを使わなくて済むとか考えたんでしょ? 立場とか考えないでさ』

「うっ。ご最もでございます」


 だって、俺は反対だからね。

 立場とかそういうのは、正直子供には関係ない。大人がやるべきことだ。


 子供にそれを背負わせるのは、絶対におかしい。


「まぁ、それだけで済む話じゃないのは分かるから、大いに喜べないけどね」

「喜ばれたら困ります。これから僕達はどうすればいいんですか。この村は、漆家が管理しているのですよ。陰陽頭がこのようになってしまったのなら、これからどうすればいいんですか!!」


 え、村長が急に荒れ始めた?!

 そ、そんなこと俺に言われても困るよ?! 困るんだけど!?


 座敷童子も今の声に驚いてしまい、俺の後ろに隠れてしまった。


「お、落ち着いて村長さん! そこは多分だいじょっ──」

「何が大丈夫だと言うのですか!! 言葉だけのでまかせは要らないですよ!! もっと明確な、人が納得できる理由を述べてください!!」


 ぅぅううううん!!!! ご最も!!!!


 興奮してしまった村長に、俺が今何を言っても聞く耳持たなそうだな。


 どうするか、考えても俺の頭じゃ説得出来る言葉なんて出てこないよぉ……。


「貴様!! 闇命様になんて口を聞くのだ! 今すぐに訂正するのだ!!!」


 紅音まで怒り出してしまった!? 

 待ってよ、これ以上混乱を招かないで!!


「そうだ。無礼にも程があるぞ。また、痛い目にあいたいようだな」


 琴平まで?!! 

 いや、言われているのは俺だし、正しいことしか言われてないんだけど?!


『ひとまず、落ち着いてください』


 まずお前が落ち着け百目!!! 

 刀を鞘に納めるんだ!!! 刃を村長に突きつけるな!!!!


 やばいやばいやばい!

 みんな、闇命君依存性だから酷いことを言われて怒ってる! 収集つかない!


「ちょ、みんな、おちつ──」


 あれ、なんか、闇命君、怒ってない……?


『――――うるさい』


 ひっっっっっく!!!


 今まで聞いたことがないくらい低い、闇命君の声で部屋に静寂が広がった。


「申し訳ありません闇命様」

「…………すいませんでした」

『取り乱しました』


 た、助かった…………。

 闇命君の一言で、怒りMAXの三人はひとまず落ち着いてくれた。


『村はとりあえず今まで通りで問題ないと思うよ。結局、内側を管理していたのは村長なわけだし、外側はとりあえず安倍家で考えるとする。ここの近くに漆家以外の陰陽寮が無いから、それも視野に入れておく。件は僕達も考えているから問題は無い。とりあえず、今は村の人達にはこの事態を伝えず、やり過ごすのが最適だよ』


 腕を組みながら、闇命君がツラツラと村長に伝えた。


 さすが闇命君。この短時間でここまで考えるのはすごいなぁ。


 俺なんて取り乱すだけで、何も考えられなかったよ。


「しかし……」

『今取り乱したところで意味は無いでしょ。大体、今ここで喚き散らしたからと言って、今までの生活が戻ってくると思う? 陰陽頭の力は戻ってくるの? 件は? そんなことも考えられないで、よく村長が務まるね。尊敬するよ』


 毒舌闇命君襲来。

 見てよ、村長の顔。怒りで顔を赤くしてるよ。


 俺は知らないからな!!!!!


「とりあえず、今は陰陽頭が目を覚ますのを待つしかない。頭を冷やす必要もある。これからは自由に行動した方がいいだろう」


 今まで黙っていた雨燕さんが口を開き、とりあえず重い空気を何とか出来た。助かったよ。


「ワシは少し出る」

「…………僕も」


 雨燕さんと村長は同時に部屋を出て行く。

 その足取りは、少し荒々しく、引き止めることなんて、出来なかった。

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


出来れば☆やブクマなどを頂けるとモチベにつながります。もし、少しでも面白いと思ってくださったらぜひ、御気軽にポチッとして頂けると嬉しいです!


よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ