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僕の独自レシピ
昼休みになった。
男子は男子で集まり、女子は女子で机を寄せていた。
二宮は鞄から弁当を取り出し、立ち上がった。
「武田君! 僕もランチをご一緒してよろしいですか?」
武田は返事をせず、周囲の男子と顔を見合わせた。
その間に、二宮は机を寄せていた。
「皆さんのお弁当は手作りですか。僕も手作りです。最近、自分で弁当を作ることに凝っているのです」
武田は別の話題を出した。
「昨日のバラエティー、見た?」
「ああ、見た。あのアイドル、面白かったよな」
別の男子が応じた。
二宮は弁当箱を開けた。
「僕の弁当は、書店で売っているレシピ本には載っていないのです。つまり、僕が発案者ということになるわけですが」
武田は、かったるそうに言った。
「ふーん。でも、お前って何を始めてもすぐ飽きるだろ。その弁当作りも――」
「僕の今日のお弁当。かなり個性が出ていると思います」
二宮が言葉を被せた。
「隠し味を使うのも一つの案ですが、僕は工夫に工夫を重ねました」
武田は困った顔をした。
「いや、その。お前の弁当の話とか、正直、どうでもいいっていうか」
二宮は頷いた。
「僕の独自レシピを覚えれば、非常に為になると思います」




