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そうではありません!
二人は、少し遅れて教室へ戻った。
何人かの生徒が、二人の方を見た。
美奈は普段通りに席へ戻ったが、二宮はどこか嬉しそうだった。
次の授業が終わると、美奈は少し迷ったあと、二宮に声をかけた。
「二宮君、父のプレーを褒めてくれるのは嬉しいけど、私はどう?」
何気なく聞いたつもりだった。
だが、二宮の返事を待つ間、美奈は少しだけ緊張していた。
「白石さんは、普通の人とは違う」
二宮は即答した。
「白石美奈は、白石宏一の二世。親の七光り。親のおかげ。虎の威を借る狐。親の看板を利用している。親のコネクション」
美奈の顔が曇った。
次の瞬間、二宮が力強く言った。
「そうではありません!」
突然の大声に、近くの生徒たちが振り向いた。
二宮は気にする様子もなく、背筋を伸ばした。
「白石宏一さんと白石さんでは、体格もポジションも違います。当然、プレーも違います」
美奈は、二宮の顔を見た。
二宮は、さらに説明を続けようとしていた。




