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第1回

   ***


 桐ケ谷髙子。二〇歳。女。大学二年生。それがあたし。


 サバイバーとして『マーダーゲーム・サバイバル』に参加するようになったのはこの春のこと。


 たまたまバーで知り合ったおっさんから面白いゲームアプリがあるよって誘われてダウンロードしたのがそのきっかけ。


 いったいどういう仕掛けなのか知らないけど、突然異世界に吹っ飛ばされて殺人ゲームに強制参加させられるなんて誰が思う?


 思わないよね、ふつー。


 でもそれが現実。


 異世界って言っても、別に剣や魔法のファンタジーってわけじゃない。


 つまり、現実じゃない別のどこか。


 それはゲーム参加者の誰かの記憶から造られてる、現実とは別の世界?らしいんだけど、詳しいことはあたしも知らない。


 そんなこと知る必要ある?


 あたしが気にすることはただ一つ。


 毎度行なわれるゲームの『殺人者』を見つけ出して始末すること。


 そうして始末した『殺人者』に応じたポイントを貯めて、ランキングトップになると、願い事をひとつ、なんでも叶えてくれるらしいんだよね。


 なんか説明っぽい? まぁ、いいじゃないの。


 ちゃんと説明してあげないと、わかんないでしょ?


 まぁ、そんなわけで、あたしはこのゲームを楽しんでるってわけ。


 だって合法的に?人を殺せるんだよ?


 たまんなくサスペンスでショッキングでスペクタクルじゃない?


 互いに命をかけたサバイバルゲーム!


 現実世界じゃ味わえないこの感覚に、興奮しないわけがないじゃない。


 ねぇ? あんたもわかってくれるよね?


 さて、そんな感じであたしの説明はここで終わり。


 これから話していくのは、そんなあたしことタカコの、マーダーゲーム・サバイバルを巡る超エキサイティングなお話ってわけ。


 あーゆーれでぃ?


 ほいじゃ、話していきますか!

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