第1回
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桐ケ谷髙子。二〇歳。女。大学二年生。それがあたし。
サバイバーとして『マーダーゲーム・サバイバル』に参加するようになったのはこの春のこと。
たまたまバーで知り合ったおっさんから面白いゲームアプリがあるよって誘われてダウンロードしたのがそのきっかけ。
いったいどういう仕掛けなのか知らないけど、突然異世界に吹っ飛ばされて殺人ゲームに強制参加させられるなんて誰が思う?
思わないよね、ふつー。
でもそれが現実。
異世界って言っても、別に剣や魔法のファンタジーってわけじゃない。
つまり、現実じゃない別のどこか。
それはゲーム参加者の誰かの記憶から造られてる、現実とは別の世界?らしいんだけど、詳しいことはあたしも知らない。
そんなこと知る必要ある?
あたしが気にすることはただ一つ。
毎度行なわれるゲームの『殺人者』を見つけ出して始末すること。
そうして始末した『殺人者』に応じたポイントを貯めて、ランキングトップになると、願い事をひとつ、なんでも叶えてくれるらしいんだよね。
なんか説明っぽい? まぁ、いいじゃないの。
ちゃんと説明してあげないと、わかんないでしょ?
まぁ、そんなわけで、あたしはこのゲームを楽しんでるってわけ。
だって合法的に?人を殺せるんだよ?
たまんなくサスペンスでショッキングでスペクタクルじゃない?
互いに命をかけたサバイバルゲーム!
現実世界じゃ味わえないこの感覚に、興奮しないわけがないじゃない。
ねぇ? あんたもわかってくれるよね?
さて、そんな感じであたしの説明はここで終わり。
これから話していくのは、そんなあたしことタカコの、マーダーゲーム・サバイバルを巡る超エキサイティングなお話ってわけ。
あーゆーれでぃ?
ほいじゃ、話していきますか!




