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***

 タカコの向けた銃口を前にして、その男は怯えた表情を顔いっぱいに浮かべていた。


 色鮮やかなネオンの瞬く真っ暗で近未来的な幻想空間で、男の両肩はタカコの撃った二発の銃弾に打ち抜かれ血塗れだった。


 傍らには男の持っていた銃が転がっているが、それがもうタカコに向けられることはない。


 だらりと垂れて動かなくなった腕の痛みの為か、それともこれから訪れる永遠の眠りを恐れてか、男は懇願するように、

「た、頼む……! 撃たないで――」



 ――パンッ



 瞬間、タカコは容赦なくトリガーを引いた。


 男の眉間に穴が開いた瞬間、跳ね返ってきた血がタカコの顔をわずかに濡らす。


 衝撃で仰向けに倒れた男が事切れたのと同時に、



『CONGRATULATIONS!  Winner : Takako Kirigaya』



 甲高いファンファーレが鳴り響くのと同時に、花火の如き文字が空いっぱいに撃ちあがった。


 タカコは鼻で笑うと軽やかに銃を手の内で回し、腰のホルスターにかちゃりと収める。


 

 ――これで一〇〇〇点。



 どいつもこいつも生ぬるい殺人者ばっかりでつまらない。


 どこかに骨のあるやつはいないものか……


 まだまだ殺したりない。


 手っ取り早くポイントを貯めて、願い事を叶えてもらわないと。


 そう、思ったときだった。


 背後に立つ人の気配に再びタカコはホルスターから拳銃を抜き取り、振り向く。


 そこに立つ人影を目の当たりにして、タカコは目を見開いた。


「――ガーディアン!」


 それはこの世界『マーダーゲーム・サバイバル』を破壊せしめんとする憎き仇敵の通り名だった。

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