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プライドだけ無駄に高い拗らせエリートは2度目の人生もうまく生きれないみたいです  作者: 蟹悠一
エクス・マキナ編

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8/14

戦闘開始

王国屈指の大都市圏エルドラ領。

10万人以上の人口を抱え持つこの国。西部劇を彷彿とさせる乾燥地帯。王政崩壊後も、貴族たちが迅速に復旧活動活動を行ったため魔物による被害は出ておらず、未だにその人口は健在。


パチンッ


「ママ!僕隣の街で遊びたい!」「今日は家を留守にしましょう?」「久しぶりに親に顔見せ行こうかなあ」


耳を澄まさずとも喧騒が聞こえてくる大都市。

博士によって造られたマキナの複製体、コード02からコード05までの4体。その全員がこのエルドラ領へと流れ着いていた。博士の死後、プログラムが破綻した彼女らは、意思も感情も持たぬまま徘徊を続けて5年。遂に4人全員が偶然、同じ日、同じ街に流れ着くに至った。

『所有しようとしてきた者を殺す』

たったそれだけが彼女たちの行動の根幹。



パチンッ



「今日はみんなで旅行に行こう」「今日なんか嫌な空気だよね」「なんか引越ししたくなってきた」


エルドラ領西方を徘徊するコード02。感情を持たない彼女にとって、聞こえてくる会話の内容は全て雑音でしかない。


パチンッ


「なんか遊びに行きたい気分」「海に行こうよ」「休日だけど出社しようかなあ」


彼女には意志も目的もない。例え周囲が無音だろうと喧騒で満たされていようと、関心を持つことができない。

故に


パチンッ




王国屈指の大都市、その繁華街。そこに人っこ一人いないという以上事態にも、彼女は疑問を持てない。


レオンの魔法。

指を鳴らすことにより、他者の思考を誘導することができる。今回誘導したのは「都市からの退避」。

6時間近くに渡り鳴らして続け、ようやく全住人の退避が完了した。


周囲に人がいない。建造物の補償はギルドが受け持ってくれる。ようやく自由に暴れ回れる



パシューーーー



ガシッ


狼煙が上がると同時に、フウライが彼女の後頭部を掴む。


「土着《どちゃく》、逆凪《さかなぎ》。神風卸(かみかぜおろ)し」



ガキンッッッッッッ!!!



ゼロ距離。詠唱込みでのフウライの必殺技。

風を操る彼の魔法。風圧を利用して魔力を高速で射出するその技は、鉄筋さえ容易に切断する。

しかしその技も彼女の前では、鈍い音を響かせるだせに終わった。


「クソッ。やっぱり無理か」


攻撃を受け、一瞬の内に臨戦体勢に入ったコード02。彼女の攻撃手段は圧倒的硬度と身体能力を活かした素手による蹂躙。

フウライが体勢を立て直すより早く後方を向き、頭に触れた腕を掴む。そしてそのまま、力任せに勢いよく地面に叩きつけようとする。決まれば無事では済まない。だが彼は全く恐怖していなかった。


「やれ。シンヤ」


キィィン


彼女の死角に、突然剣を構えた男が出現した。



メクルが持つ補助魔法の一つ。転送術。

一定時間触れた対象を、視認できる範囲にワープさせることができる。


「~最後の剣豪~」


ザシュッッ!!


死角から放たれる回避、防御ともに不可能な一撃。初撃から1分経たず、史上最強のゴーレムの完封に成功する。


だが、問題はここから。


ザッ。ザッ。ザッ。


遠方から聞こえてくる、重い足音が2つ。



「なるほど。こっちに2体とも来たか。」



計画はあくまで計画。人生と同じで、うまくいくことの方が少ない。


1体目の討伐を喜ぶ暇もなく現れたのは、コード03とコード04の2体。


敵2体に対し、有効打を与えるアタッカーは一人。

彼が倒れればゲームセット。



ここからが本当の勝負
























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