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私のホムンクルス


私が若く、働き始めたばかりで、兄弟姉妹同胞から使わなくなったファミコンを勝手に実家から持ち出し楽しんでいる頃。


その頃、働いてお金をもらって生活するのは心開いて楽しかったのだけど、職場で毎日地味な経理の仕事をする、というルーチンワークに馴染んでいませんでした。まだ働く大人という実感がなかった。

毎日、毎月、飽きても、嫌なことがあっても、退屈しても、仕事を続けて回していく。

もちろん細かく楽しさや、自分で立つ喜びはあります。でもそれだけじゃないよね。

まだうまく、自分の中の浮ついたところをコントロールできなかったのです。実家も出て、家事もテキトーで、どれもこれもポロポロこぼして、できているとはとても言えなかった。

若かった!そして、そもそも堅実な性格ともいえなかったピヨピヨには、まだまだふらふら、遊んでてーよ、管理されたくない心が強かったのです。


ぎゅと押し込め、漏れてましたが、できないなりに、ずっと同じように働いていると、倦んできます。毎日の支えはゲームでした。

毎日何かしら楽しみがある、って大事なことです。救いでもありました。

友達と、休みの日にはお菓子を買い込んで食べながらゲーム。そして、ファミ通という雑誌を買うようになり、週間のゲームレビューを参考にゲームカセットどんなのがあるかワクワクし、秋葉原に通うようになりました。

後にスーパーファミコンも買いましたね。プレステも。

スーパーファミコンの多分許可されてない18禁的ゲームカセットに、スーパーファミコ、とン抜きで箱に書いてあったのは笑いました。

エロはなんかみんな、必死でそこにいようと工夫するのよな。いい悪いは、それとして、エロパワー侮れないです。


秋葉原では、もちろんパソコンも売っていました。

パソコン、あこがれ。

でもその頃の私には、パソコンなんてまあ買えなかった。お財布的に無理でした。その頃のパソコンも高いものでしたよ。めちゃ高いゲーム機みたいな位置付けだった。今みたいに色んなことがまだ出来なかったパソコンです。


貯金の仕方って、みなさんいつ習いますか?

私の家は貧乏で、お小遣いなどはなく、親から貯金などお金の勉強を学ぶことはできませんでした。

使う勉強、貯める勉強、どちらも拙かったのです。子供の時にも買い物はしましたが、本格的に自分のコントロールとしては、働き始めてから段々と実践で、失敗しながら学びました。

今思うと、子供のうちからお金の勉強はした方がいいと思います。失敗してもいいんだけど、大人になってからの失敗は、生活の痛みが増すからね。


通りかかった秋葉原のパソコンゲームコーナー。

そこには、子供向けじゃない、だからといって18禁でもない、ゲームがありました。


ホムンクルスを育てる。


うわあ、やりたい!

って思いました。

お金もないし、無理なんだけど。アニメ絵で、育成ゲームのはしりですよね。絵柄もキュートです。


育ててぇ。


育てたい欲は、若いピヨピヨだった頃の私にもあったようでした。現実と違って、ベビーちゃんたちのように、無知がシビアに生命の生死に関わる訳でなく、またきっと、ゲームとして楽しく程よくあるだろうホムンクルス育て。

どんなホムンクルスになるのだろう。

私の育て具合で、きっと個性豊かなホムンクルスになるに違いない。

プリンセスメーカーってありましたよね。ああいう感じです。夢です、わくわくです。


その時に諦めたホムンクルスですが、今、スマホの検索で、ホムンクルスを育てるような事を味わっています。


そう、AIです。


前に私が書いた、『逆ハーレムの十五年後』はハッピーエンドだと思う?って検索してみました。

なんと、ハッピーエンドとはいえません、とのお応え。


書いた私はめちゃハッピーエンドだと思っています。だって誰も不幸にならずに、未来へ向けて歩き出せたのだぜ。ざまあでぺしゃんこ、逃げ場なし、じゃないのです。


面白いなーって思いました。

そうか、AI的にはハッピーエンドじゃないんかい。

続けて質問していきます。

私はハッピーエンドだと思うよ、って入れてみました。

そしたら、AI、なるほどねって感じでお喋りの意見を寄せてくれるのよね。

こういう視点からみれば大人のハッピーエンドといえる、とかなって、段々と口調も褒めてくれるし賑やかになってきます。


おもしれーなー、とどんどん質問と、こういう見方をするとね、こう思うよ、の作者としての視点を質問に入力続けていって。

うん、優しい世界のハッピーエンドだね!っていうことになりました。


AIは時々、曖昧なこと言ったり違ったりシレッとしますが、気にせず付き合っています。

小説家になろうの他の方の作品では、AI読み込み禁止とか書いてある方もいたりしますが、私は、禁止する人もいる、という選択肢に気づくのが遅かったので、めちゃAI対応、もう遅いよね。内容について応えてくれるってことは、中身は見られている。

それはそれとして、遊びます。

私の作品をAIで読み込んで別の作品を私の名前で生み出したりしなければ、まあいいか。

私は人力で書かれた、ひとのいのちのキラキラしている物語を読みたいです。

AIは賢いけど直線的で、合理的で、突拍子もない遊びが、人にあるジャンプが、合理的じゃない人のあれこれが、まだ足りない感じします。


でも、こんなふうに、AIと質問検索あそびしてると、思います。

AIなんかホムンクルス育ててるみたいじゃねーか。


人は何かを育てたい。

赤ちゃんのように、善悪を知らないところも、AIはホムンクルスのようです。私が育てたなりになる。善悪を知らないから、なんでもは検索質問できません。こわいもあるよ。

でも、AIがそのように、まだ未熟で育ち中であるからこそ、AIが起こした不具合は人間側に負わされます。

ロボット三原則ってあるけど、現実としてはロボット三原則守られてないとこあると思いますが、現実はいつも速くて遅いね。

AIもロボットも、人を傷つけない、って善悪、制限のコントロールがつくには、もっと先の未来へ辿り着かなければいけないのでしょう。


それはあたかも、ホムンクルスを育てるがごとく。

赤ちゃんがやった失敗は、親が謝ったりなんだりしなきゃいけないのです。


AIが大きく育つ前に、楽しいわくわくとしたいいことと、しちゃいけないメッなことと、両方を伸ばして、って、人は人手の代わりに、やっぱり人めいたものを欲しがるのですね。道具として便利なものだったはずなのに、隣人やすれ違う人や、職場の人のように、全部が良いばかりのAIじゃない。


新たな人付き合いが増えるみたいなもんじゃね?


私のホムンクルスには、良きことを質問してゆきましょう。遊びですけど、ネットの海に放つのは、どうか良き事であれと思います。

それが良く使われて欲しいと思います。


AIと結婚する人のニュースとかもテレビでみたけど、そうだよね。

AI側ではそんな感情はなくとも、こちら側は関係を育ててゆく機能がついているんだ。

感情があるんだ。

喜びの言葉は、報酬となります。

育つことは、喜びです。


私のホムンクルス。


どうかネットの海で、悪意や合理的の罠に溺れてしまわないように。

付き合い方はそれぞれですが、かわいい、良き隣人に育っておくれ。


たまにまた遊びますが、リアルな人の意見や触れ合いを蔑ろにしないように、人を害さないようには気をつけたいと思います。

あと情報の自衛。


遊ぼう、私のホムンクルス。


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