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怪談集「暗中」  作者: にとろ


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関わって欲しくないと言われた話

 その日、PCに一通のメールが届いていた。なんでもここのところ異様なことが起きていたのだが、後始末をどうすればいいかと聞いてきたようだった。


 今起きていることでは無く、後始末の相談ということで目を通した。


 実家のことで、どうにも家に変なことがると自分に声をかけてきた。日曜大工くらいしか経験が無いのに家を見ろなんて無茶を言われてもな、そうは思いながらも仕方なく連休に帰省した。


 しかし実家に一歩入るともういやな感じがした。なんだか寒気がするのだが、ソレを顔に出さないようにしながら何が起きているのか聞いた。


 なんでも実家で妙な音が響いているのだそうだ。寝ようと明かりを消すとギシギシと音が鳴る。家鳴りがするような新しい家でも無いのにおかしいとは思ったのだが原因が分からない。


 ねずみ取りなども設置してみたがかかる様子はない。もしかして家ももう古いし危ないのかもしれないので見てくれと言われた。


 建築関係の視覚も何も持っていないのに見てくれと言われても困るのだが、仕方なくスマホのライトを使って天井裏から見ていった。せめてマグライトを持ってきておけばよかったと思いながらライトで照らすが特に異常は見られない、折れそうな柱や梁もなく立派なものだ。


「気にしすぎじゃないか?」


 そう言ったのだが納得はしてもらえなかった。今度は床下を見てくれというので、仕方なく穴のところから床下を見てみた。


 やはり何もない……と思ったのだが、見たときはただの石があるだけだと思ったのだが、なんだか模様がおかしい、よく見れば字が書かれているように見える。怖々とその石を手に取って引き寄せた。


 手袋をしているのにやけに冷たく感じる石を取りだしたのだが、その途端に両親が駆け寄ってきた。『これは何処にあったのか?』としきりに聞いてくるので床下のみ付けた場所を教えた。


 親はその石にかかれている模様なのか文字なのか曖昧なものを呼んでいる。梵字ともまた違うようだが、漢字のように思えたのは本当かどうか分からない。


 ただ、その石が見つかると、両親は少なくない金額を手渡してきて、石を見つけたことに感謝してきた。よく見つけてくれたと言って金だけ渡すと帰るように言われた。


 そうして話は一応終わったのだが、実家に連絡を入れると、『今は荒れているから帰ってくるな』と言われてしまった。詳しく聞くと、いやそうな声で『ちょっとご近所問題があってな……』と行って言葉を濁された。果たしてあの石は誰が何の目的で置いたのか、考えたくはないのだが嫌な想像が浮かんでくるがどうしたらいいか?


 そういう内容のメールだったのだが、情報が少なすぎて答えようがない。その石の写真でもあったら見せてもらえないかと頼んだのだが、帰宅して翌日にスマホのアルバムアプリを開くと、それは真っ黒な画像になっていたので消したと返事が返ってきた。


 私は、多分良くないものでしょうし、ご両親に呼ばれないなら帰省しない方が良いかと思いますよ、と返しておいた。


 その後メールの返信はないが、時折ニュースなどでご近所トラブルの文字を見るとふと気になってしまう。

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