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怪談集「暗中」  作者: にとろ


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失礼なメールを送ってきた彼のその後を知らない

 その日は怪談があるという地に行って帰ってきたときだったので疲れ果てていた。しかし鉄は熱いうちに打てと言う言葉もあるし、記憶がハッキリしているときに書き残しておこうとPCを起動して、紙のノートを開く。今日のメモを記録しようとしたときだ、メーラーがメールを受信した。


 こんな時にと舌打ちをしながらメールを読む。夜に怪談のある地に行っていたので送信者はこちらが朝起きた頃だと思って送ってきたのだろう。であれば一応読んでおこうかと重い腰を上げた。


 内容は……そうなるだろうね、というものだった。怪談を調べに行っておいて何をと思われそうだが、事前に話の内容を調べて気をつかいながらいったというのに、このメールの主は心霊スポットと呼ばれているところに無策で突っ込んだようだ。


 内容としてはおおよそ以下のようになる


 心霊スポットに入ろうと友達の田中が言ってきたんすよ。俺も暇だったし、可愛い娘もつれてくるって言うからいいかなって参加したんすよ。そしたらまあ……こういう事を大声で言えない世の中なんすけど……あまり可愛いとは言えない子達を連れてきやがって……到着前からしらけたムードでした。


 ただでさえしらけていたのに、田中の誘った一人が霊感とやらがあるそうで、目的地はトンネルだったんすけど、もう近づいた時点で大騒ぎ、肝試しにもなりゃしない。


 ふざけんなよって感じだったんですが、田中のヤツは雰囲気が出てきたなんて言いやがって、男は俺と田中だけだったんすけどもう帰りたかったですよ。


 ようやくトンネルが見えてくると霊感があるって言ってた女はもう大騒ぎ、俺以外の皆で押さえつけてましたよ、俺はどうなろうが知ったことかと放置してたんすけどね。


 ソレからようやく落ち着いてトンネルに車で入ったんですけど、もう何にも起きやしない、ショーもなと思いながら後部座席でしらけてましたよ。


 何が楽しいのか他の奴らはキャーとかくっだらない悲鳴を上げてましたがね、何があるんだって話ですよ。


 結局トンネルを抜けてもなんにも起きないの、アホくさと思いながらさっさと帰ろうぜと言ったところでようやく帰る雰囲気になったんだけどさ、そこからあの視える女が『付いてきてる』なんて言い出すもんだから皆して車から降りて大騒ぎ。


 まあ実際手形はあったんですけどね。手形なんて言っても子供、それもは位牌がようやく出来るかどうかって年くらいのガキの手くらいしかサイズのない手形が一個付いてたんすよ。


 そんなもん気にしなきゃいいのに皆して大騒ぎして、車をお祓いした方が良いんじゃ内科なんて行ってやんの。


 ところでアイツらお祓いにお金出すって言っているんすけど、紹介していいっすかね? マージンもらいますけどボロい儲けだと思いますよ。


 おおよそそんな内容が書かれていた。幽霊の手形、ソレも子供のものがツいていてこの反応には呆れたが、問題はそのメールに私は丁重に断りの意志を示したのだが続報が無い。このメールを送ってきた彼が、私が断ったので返事もしなかっただけだろうと思いたいものだ。

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