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怪談集「暗中」  作者: にとろ


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いきなり送りつけられたモノ

 さて、アレは面倒なことだった。私の後悔しているメッセンジャー宛に『送りました』とメッセージが届いたのだが、何を送ったのか、いや、そもそも送ってもらうという事すら頼んでいない。だと言うのにそんなことだけ送られてきて、何が来るのか考えると頭が痛くなる問題だった。


 それから数日後、ドアポストに一つの厚めの封筒が入っていた。それは何枚も切手が貼ってあり、よく業務用で使われる茶封筒なのだが、分厚く差出人の情報は書かれていない。


 私はそれがメッセージを送りつけてきた誰かが送ってきたのだろうと思っていたが、とにかく開封しなければ送り返すことも出来ない。仕方ないので封筒を持ち込んで、ハサミで慎重に開封をした。


 その中に入っていたのは一枚の写真と枝のようなものが薄いアクリルのケースに入っていた。何も感じるところは無かったが、写真がなんなのか確かめることにした。


 その写真をルーペで見たが、どう見ても心霊写真には見えない。ごく普通の子供と撮影されたカラー写真だった。コレがどうしたんだと思ったのだが、映っている人の服装が少しだけ古い、昭和と平成の間くらいで流行った服を着ているように見える。


 そこで思わずアクリルケースをテーブルから跳ね飛ばしてしまった。コレは危ないものだ、その写真には赤ん坊と両親が写っているのだが、記念写真に見えるものの、この写真とケースに入っていたものの関係を考えると、アレはへその緒だと思われる。そんなものを送りつけてどうしようというのか?


 本来なら送り返すところなのだが、生憎コレが入っていた封筒には送り主の情報が入っていない。


 なんでこんなことをしなければならないのかと思いつつ、行きつけのお寺に行き、その写真とへその緒らしきものを出してお焚き上げを頼んだ。恥は露骨に渋い顔をされたものの、『災難でしたなあ……』などと言いながらそれを処分してくれた。


 それから何とも聞きたくないことを教えてくれたのだが、この写真に載っている赤ん坊は、大人になっているだろうが、あまり褒められた人間ではないだろうと言うことだ。この子供には生まれながらに良くないものが憑いている。そう言われてしまった。


 とはいえまったく知らない相手が勝手に送ってきたものなのでこれ以上の何かをすることも出来ない、コレで一件落着とは思えないが、これ以上のことは出来ない。


 翌日、後悔アドレスにメールが一通届いた。そこに書かれていたのは『落ち着きました、ありがとうございます』というものだった。メールアドレスが詐称されていないのなら、私に何かを送りつけてきた方だと思われる。


 息子だか蒸す目だか知らないが、事情も話さずポンと呪物のようなものを送ってよこして解決したらお礼を送るという姿勢が気に食わなかったので、申し訳ないがそのアドレスは拒否リストへ追加することとなった。

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