二章七話 『元勇者、冒険者になる②』
昨日投稿し忘れていたパル猫です!ごめんなさい!
では本編どうぞ!
――冒険者ギルド・アルビオン支部 『ギルド・夕灯庵』
冒険者ギルドの札がかかった扉を開けると中は中々に混んでいた。現在12時過ぎということもあり酒場を兼ねている冒険者ギルドは昼食を取る冒険者や昼間っから呑んで騒いでいる冒険者などで混んでいる。
基本的には依頼の報告や受注をしているので昼食を摂りに来たついでに依頼の報告や受注をしていく冒険者もいるため受付の方にも結構な行列が出来ている。新規受付のカウンターの受付嬢も人手が足りないらしく報告など受けているように見受けられる。
ルークは仕方ないかと思いその長い行列に並んだ。
受付嬢たちはテキパキと凄いスピードで仕事をこなしていく、仕事に慣れているというのもあるかもしれないが彼女らはほとんどが獣人族だ。アルビオン事態ほとんどが獣人族であり最近になってやっと他の種族の冒険者や商人が来るようになっている。
もともと人族とは基礎運動能力が違う為人間離れした動きをしながら書類や買い取り素材を運んでいる受付嬢もいる。…天井を走るのは如何なものかとも思わなくもないが…もう受付嬢より忍者でいいんじゃね?
「お次の方どうぞ~」
やっと自分の番が回ってきたらしい。
「………!?」
「ん?」
受付嬢の前に立つなり受付嬢は俺の顔を二度見して驚いている。
「えっ…あっ………その……」
「どうした?」
受付嬢は周りをキョロキョロ見回して人がさっきより少なくなったのを確認すると俺に顔を近付けた。
「……ルーク・レイン・アルビオン公爵様ですよね?」
「!!?」
次は自分が驚かされる番だった。しかし自分は今変身で見た目を変え……あ、そうか、匂いか…。嗅覚か鋭い獣人族に見た目を変えただけで変装したとか…恥ずかしい…。
「そ、そうだよな…獣人族だから嗅覚も鋭いもんな…はぁ…」
「あの…もし新しくギルドカードを作られるようでしたら多分ギルドマスターへ直接言われた方がいいかも知れないです。ルーク様のでしたらいい意味でも悪い意味でも目立ってしまいますから。」
「そうだな、ありがとう。ギルドマスターを呼んで貰えるか?」
「はい。かしこまりました。」
そこから数分してやって来たのは狐獣人の男だった。
「ギルドマスターのルージオです。ルークさ……ん、こちらでお話を聞きましょう。」
こんな人が多いところでギルドマスターともあろう人が一般の冒険者に様付けで呼ぶなどおかしいことこの上ない。なので様といいかけた時に少しだけ睨んだらわかってくれたようだ。
応接室に促されたルークは出された紅茶を啜りながらルージオに聞かないといけないことを聞いていた。
「ルージオ殿はセルジオの弟なのだろうか?」
「ルーク様敬語は結構ですよ。兄に話すときのような感じて大丈夫です。ルーク様は我々獣人族の恩人なのですから。」
「わかった。冒険者として合うとき以外は敬語は無しにしよう。」
「それでルーク様はどのような件でこられたのでしょうか?」
基本的にギルドカードというものは使っている本人の魔力以外には反応しないもので本人だけの証明書にもなるものだ。なので一人一つというのが原則なのだ。
「新しくギルドカードをつくってほしくてな。魔法勇者ルーク・レインとしてではなく冒険者の只のルークとしてのカードだ。」
「そうですか…世間的にもそうした方がいいかもしれませんね。わかりました。ではルーク様にはこのカードを使って貰いましょう。」
そう言って渡されたのは虹に輝く半透明のカードだった。
「…?これは?」
ルークも流石に冒険者のカードの仕組みを知らないわけではない。しかし虹のカードは聞いたことがない。冒険者のカードはしたから木、鉄、銅、銀、金、白金、ミスリル、コバルトの筈だ。ランクもそれだけあり木がFランクとなっており白金までが階段状に上がっていきAランク、ミスリルがSランク、コバルトがSSランクとなっている。なので虹のカードなど存在しないのだ。
「これは現在この世に五枚しか存在しないカードです。ルーク様はSSランクのコバルトのギルドカードをお持ちですよね?このカードはその上SSSランクのカードとなっております。ルーク様の実力は把握済みなのともしルーク様がカードを更新または新規に作られることを見越して当代のグランドマスターから渡されていたものです。」
「お、おう…。」
この用意周到さに流石のルークも怖じける。この世界のお偉い人達は先を読むのが本当に得意なのだろう。電話も電気もない世界はどちらが先を読んで先手を打つかが勝負の分かれ目、やはり異世界は凄い…
「ではルーク様SSSランクとして登録させて頂きます」
「ああ。頼む。」
この日SSSランクに新たにルークが名を連ねた。
そろそろ登場人物のほうも更新しなきゃなぁ…




