一章二十八話 『出来る人間は先を読む』
ケモ耳っ娘と言われれば狼耳っ娘が大好きなパル猫です!犬じゃないといいながらもお手をさせたいですね!(;´Д`)ハァハァ
はっ!?そ、それでは本編どうぞ!?
ディルに連絡を取ると言っても今から王都に戻るわけではないそんなことをしていればケモ耳少女…げふんげふん獣人達が危ないではないか!なのでこんな時のためにディルとダレンには自作の秘宝級である遠距離通信機器を渡している。
ダレンに初めて渡したときにダレンが『こ、これはっ!携帯だ…と!?』なんて驚いていたのはつい最近の話だ。
というのは結局ダレンは消えておらず居るだけなのも勿体無いということで霊体というのを生かした諜報をして貰っている。まぁ現状の国内の貴族達のやることなすこと全てが丸裸という訳だな。
ダレンの本体とは同一というか分身?みたいなモノらしく記憶の共有などは出来るらしく凄く便利そうだ…いや便利なぁ俺も分身してみたい…。
分身といえばスライムを思い出すなぁ…スライムかぁ…ないな。人間になれるスライムが居るのなら別なんだが…。まぁずれた話は置いておき。遠距離通信機器に魔力を流す。この時にかけたい相手の事を思い出しながら魔力を流さなければ相手側に繋がらなくしかもこれは渡した本人しか使えないという代物でもある。本人の魔力じゃないと動かないようにちゃんと作ったので安心だ。
まぁまずはダレンからである。
「んー?もしもし?聞こえるかダレン?」
『感度は良好だね。前世の携帯電話と仕組みは一緒なのか…まぁ電波ではなくこの世界中至るところにある魔力を使っているから電波障害なんてものもほとんどない…と。凄いなこれは…!』
なんだかダレンが一人でトリップしているが放置して。聞きたいことがあるのだから仕方がない。……あとでエリシアの分も作ってやるか…どうせ寂しいのだろう。
「とりあえず『ヴァレニシア帝国のことでしょ?』……」
こいつ…被らせて来るの何なんだ?宴の時といい今といい嫌がらせかな?まぁこいつの喧嘩を買ったところで(精神的に)負けるので買いたくないが…。
「あぁ、そうだな…どんな国だ?」
『最近までは普通の国だよ。魔術と機械を組み合わせた新しい魔術である魔導機械工学が発達しているし、なんと驚く事に食料自給率が100%という日本にも見習って欲しい点もある比較的良い国ではあったよ。』
魔導機械工学ね…魔道具とはまた違う部類なのか凄く気になるな。
「それで過去形なのは?」
『つい一月前に新しい王が着任して、その時に王令が出てね。その内容がヴァレニシア帝国に住む全ての獣人族は奴隷とするというものでね?そしてその王令の為に軍まで動かして王令に逆らって暴動でも起こそうとした獣人は即処刑というなんとも横暴なものを発行したんだよ。』
「いくらなんでもそれは……」
いくらなんでも獣人達が嫌い過ぎるのではないか?今のこの世界では人間至上主義の考え方など古くさい考え方の風習のようなもので表だってそんな事をしている国など全然ない。
『現ヴァレニシア帝国帝王の名前はクラウス=ディアス=ヴァレニシア。これは予測なんだけど現帝王は前帝王を暗殺か何かしてその座を奪っていると思うよ。前帝王はそんな簡単に死ぬような人間ではなかったからね。』
「そうか…。暗殺ね…。」
ダレンから俺達二人以外の二人の最期を聞いている。アストレアは聖テレニス神皇国を建国して老衰で亡くなり、ロイターは今あるヴァレニシア帝国の建国者でヴァレンティノ=ゼルディアという人物に暗殺されて帝王の座を奪われているというのを聞いている。
そこで出てきたヴァレンティノという人物だが一万年前当時のファルネシウス王国の宰相で簡単に言えば自分が王になるために暗躍していた裏切り者である。ロイターは騙されやすい奴だったのでヴァレンティノの着いていくというのに騙され暗殺されてしまったようだ。
まぁ当のヴァレンティノもその帝王の座についてすぐに暗殺されてしまったようだがな。
『それでどうするの?』
「どちらにしてもヴァレニシア帝国は滅ぼす。頭をすり替えるのもありだが…正直一国を持つ気になんてなれないからな滅ぼしてしまった方が早いだろう?」
『これは止めても無理そうだから僕は後処理とかに回るよ。今帝国にいる他国の商人とかを逃がして置くよ他言無用でね。』
「迷惑を掛けるダレン…。」
『いいよ。それがルークの選択なら。それより曾孫の子供なんて見た……』
ん?最期なんか言ってたかな?あぁそれよりディルに一言言っておかないとな。
ディルに連絡を取るためにまた遠距離通信機器に魔力を送る。
『!?こ、これは一体どうなっているのだ?ここをこうして…』
あれ?もしかしてディルって機械音痴かもしれない?ま、まぁ魔力を流すだけだしな簡単なものさ?
「ディル?聞こえるか?」
『ルークか?聞こえるぞ?』
おお。聞こえるようで良かった。大体国の王城といえば結界が張ってあるからな魔力が阻害されるされるかもしれないと思ったが大丈夫なようだ。
「よかったよ。それでヴァレニシア帝国滅ぼすからよろしく。」
『………?すまぬ…最近耳が遠くなったようでな?もう一度聞いてもよいか?』
ディルはまだ耳が遠くなるような人間じゃないと思うんだが?
「ヴァレニシア帝国を滅ぼすからよろしく。」
『聞き間違いじゃなかったのか…どうせ止めても無理なのだろう?はぁ…せめて罪のない民だけでも逃がしてくれ。こちらでも受け入れ体制を整えておく。』
「ありがとう。助かる。」
ダレンといいディルといいこういう時には凄く助かる。やはり先を読んで動いてくれる権力者というのは出来る人間だ。自分もそういう人間?にならなければな。
『それで儂はイヴ殿の子供が見た……』
ふむ…ディルが何か言おうとしていたがなんだったんだろうか?ダレンといいディルといいよく分からんな!俺には何も聞こえてないのでな!
「そ、それでルーク様…?」
「こ、公爵様…仲間達は助けて欲しいのです…。」
「大丈夫だ獣人達は最低ファルネシウス王国が受け入れ体制を整えていてくれる。セシアも心配するな別に皆殺しにするわけじやない。」
いままで黙って聞くに徹していた二人が色々言ってくるが決めたことなので覆すことはない。ダレンにも昔言われたが俺は頑固なのだ。
それにケモ耳っ……げふん、獣人達は全員助けるさ。問題ないよね?ケモ耳っ娘によるケモ耳っ娘のための俺のモフモフ楽園を作るのさ!誰にも止まらせやしない!




