一章二十四話 『アルビオンの地②』
最近の明け方は寒いですね。明け方には毛布にくるまってガクブルしているパル猫です!
戦闘シーンってやっぱり難しいなぁと思いますね…なんで他の作者さんあんなに書けるんだろう?と思います。
「なぁ君名前は?」
「賊に教える名前など持ち合わせてないが?」
なんとしてでもこちらを賊として見るわけか。まぁ今はそう思ったくれていたほうが全力で戦ってくれるだろうし役得である。
「なら騎士長さんでいいかな?君以外のやつじゃぁ相手にならないと思うから1対1でやらないか?もちろん他の騎士には手を出さない」
騎士長さんは一瞬悩んだような顔をしてそれからそれに同意するように頷いた。流石に相手の力量を見る力自体はあるらしい…まぁ自分の力を過信しているのか自分の力量の把握は出来てないようだが…。
「ならこちらからも条件だ。貴様が負けたら大人しく縄につけ。後ろの女達も抵抗はしないと誓え。」
そんな条件なのか?しかしその条件じゃないと本気で戦ってくれないかもしれないので後ろの二人に目線を配ると頷いて…………あれ?なんか敷物ひいてお茶を飲み始めてる?ま、まぁそんなことより戦いに集中しなければ。
「分かった、その条件を呑もう。」
「あ、あぁ…後ろの…」
「気にするな。こっちに集中してくれ。」
「あ、あぁ…」
騎士長さんも流石に後ろでお茶を始める二人に驚いているようだ。しかしそんなことより俺は戦いの方に集中してほしい。
騎士長さんもそんな空気を感じ取ったのか顔は見えないが雰囲気が変わったように感じる。
「いつでも始めー」
ー風竜旋ー
触れると細切れになる風を纏った足が飛んで来る、それを上半身を後ろに反らして避けようとするが頬をすれすれで横切ったため頬に一筋の傷が入る。血が出るが深くはないだろう。
喋っている途中に攻撃してくるとは秩序を守る騎士らしからぬ攻撃方法だがなかなか好意を持てる攻撃のやり方だ。
「好きだな!」
「はぁっ!?きさまっ!?戦闘中に!?」
何を勘違いしているのか分からないが俺はその戦い方が好きだと言っているだけなんだが?まぁ声を聞いている限りは女騎士という感じでも好感が持てるのだが。
照れ隠しか分からないが無詠唱の風迅刃が何本も飛んで来る。
「それは効かないよ。」
同じく無詠唱で発動させた六芒結界で防ぐ。そこで気付く者は気付くだろうが彼女の攻撃はワンパターンに見える、そう何かを待っているかのように。しかし俺はそれが何か分かっているのであえて乗る。
「だから効かないと…」
そこまで言ってこちらから攻めるように前へと飛び出す。
――ドゴォォォォォォン
瞬間地面が爆ぜる。
「ルーク様!?」
「マスター!?」
端から見れば急に地面が爆発したのだ普通は誰が見てもその上に居たであろう先程の少年は死んだと思われる。後ろで見ていた二人さえそう思ってしまったのだから。
――ドゴォォォォォォン
――ドゴォォォォォォン――ドゴォォォォォォン
と何度も何度も地面に埋まっている何かが誘爆するようにこれでもかという程爆発する。
爆発による土煙でルークが居た場所は見えなくなるくらいだった。誰しもが思っただろう"これは跡形すら残らないだろう…"と。
「これなら賊も跡形を残さずに死んだだろう。」
それを言葉にして確信したように頷く騎士長さん。どんどん砂煙が晴れていく、すると…。
「それはフラグだろう?まぁあれが魔法である以上俺には見えているんだけどな。」
そういってルークが土煙から出てくる。そのローブには傷一つなく本当に爆発に巻き込まれたのか不思議なほどだった。
「なんで生きてるか不思議か?」
反射的に騎士長さんは頷いてしまったようだ。それほどまでに信じられない光景だったらしい。
「さっきの魔法だけど風爆地雷だろ?あれ開発したの俺だぜ?自分の作った魔法にやられるわけ無いだろ?第一俺のより威力低いし?」
それを聞いた騎士長さんは口を半開きにして信じられないものを見るような目でルークを見つめる。それは彼女の周りの騎士達も同様だったようで中には恐怖のあまりに逃げたそうとしている者もいる。
「マスター大丈夫だった!?」
「ルーク様!?怪我はありませんか!?」
後ろの二人が駆けつけてくる本当に心配を掛けてしまったようだ。
「分かっていて突っ込んだんだがな。心配を掛けたようですまないな。」
「い、いえご無事ならいいんです…本当に心配しましたのでこれからはご自重ください。」
「本当に心配したんだから…ま、まぁマスターがあんな攻撃で死ぬなんて思ってないけどね!」
二人にはそう言って謝罪する。その間先程のまで戦っていたあの騎士長さんはまだ立ち尽くしていたようだ。そこに周りの騎士達より少し身分の高そうな騎士が砦から駆け出してくる。そして騎士長さんに駆け寄ると耳元で何かと呟いたようだ。
「えっ……………?」
急にぼぅっと立ち尽くしていた騎士長さんはその呟いた騎士が持ってきていた手紙をふんだくると目を通し始めた。
「…………」
そして手紙とルークを交互に見る。
「ん?」
「も……も……」
「も?」
「申し訳ありませんでしたぁっ!?」
手紙を放り出してルークのもとまで駆けてくると下が地面なのも気にせず土下座をする。土下座するときにゴンッと音が聞こえたのだが大丈夫なのだろうか?
チラッと放り出された手紙に目を配ると王家の押印がしてあり多分あれがルーク達のことを書いてあった手紙で彼女はたまたまか分からないが目を通してなかったのだろう。
「まぁいいさ誰にでも間違いはある。」
「あ、ありがたきお言葉!この不肖の身!いくらでも使って下さい!」
「大丈夫だから、とりあえず砦の方に案内してくれるかな?」
「は、はいっ!」
先程までの敵意丸出しの時とは違い従順な姿勢を見せる騎士長さんを見てルークは貴族ってだけでここまで変われるものなんだなぁと異世界にカルチャーショックを受けるのだった。
今回の戦闘は結構早めにぶった切らせてもらいました!というかあれ以上やるのは間違いかなぁと…まぁ一つ後悔があるとすれば騎士長さんの「くっころ」が書けなかったのは残念です…いつか絶対に書こう…!




