一章二十一話 『宴と貴族』
一週間ってほんとに一瞬ですね!最近パスタにはまっているパル猫です!やっぱり夏に素麺などもいいのですが冷製パスタとかも中々良いものです!
ディルが楽しんでくれと言ったあと俺は沢山の貴族達に囲まれていた。まぁその内容と言われれば王道通りといったところなのだが。
「レイン公爵!ぜひうちの娘を娶って頂いて…」
「レイン卿。うちは多産で有名な…」
「レイン殿。うちの娘はかの学園で教鞭を…」
これは貴族の親達によるものでいわゆる政略結婚のようなものだ。大げさにいえばお世辞みたいなものである、まぁ中には本気に言ってきている者もいるにはいるのだろうが…。これは愛想笑いで返すことが出来るのだが…問題は…
「ルーク様!私は安産形で…」
「レイン卿!どうか私を娶って頂いて…」
「レイン公爵!私は胸の大きさには自信がありまして!いえ!別にレイン公爵に弄んで貰うのも…」
こっちなのだ…。正直こっちの方が相手をするのに疲れてしまう。というか最後のに至っては"いいのか!?"ってなるのだが!?えっ!?だって夢と希望がつまった果実ですよ!?
「ルーク…」
「!?」
寒気がしてその場で少しビクンとする。よく聞いた声、あの次元の先で出会った元死神の少女である。
しかし良いこと思い付いた。彼女が居ればこの場を切り抜けられる!
「…っ!。イヴか。待っていたよ。その赤いドレス凄く似合っているね。」
正直見た瞬間息が詰まるほど綺麗だった。彼女の銀髪にその赤いドレスは凄く似合っている。彼女の銀髪もその赤いドレスも互いに引き立てるかのような、一種の芸術とでも言うべき完成度の高さだった。
しかしルークはなんとか見惚れる自分を引き戻してイヴを褒めた。周りの人達は女性も含めてダレンとディル以外はイヴの方を見て固まってしまっている。
イヴと褒められるなんて思って居なかったのか耳まで真っ赤になって口をパクパクしている。それがまたイヴの魅力を引き立ててるが。
「淑女諸君。すまないな、私にはもう婚約者がいるのでな」
そう言ってイヴを引き寄せる。イヴは未だに口をパクパクさせたまま固まっている。いやもうこのままイヴと結婚しても…いやまて俺は幼女趣味じゃない!やばい幼女の魅力怖い…
「あ、あの…えっと…うわぁぁぁぁぁぁ!」
なにか言いたかったんだろうか?イヴは羞恥に耐えられなかったなか可愛い悲鳴をあげて会場から逃げてしまった。
「旦那様?流石に彼女には荷が重かったのでは?」
イヴが会場から逃げたあと会場の人達はポカーンとイヴが出ていった扉の方を眺めている。
会場が静かになっているが今俺にかけられた言葉に俺の周りの人間はびっくりしてこちらを見る。
「リシーか?…っ!凄くきれいだな。」
「ふふっやっぱり旦那様に言われるのは一段と嬉しいですわね?」
リシーもイヴに引けを劣らず綺麗だった。彼女の金髪と赤目がその淡い緑がかった白いドレスが彼女の魅力を引き立てている。しかし会場ではそのリシーが俺のことを"旦那様"と呼んだことに対して盛り上がっている。
「あ、あのリシー殿が!?」
「私がリシー殿と結婚するはずだったのに…さっきの美少女といいリシー殿といいレイン卿許すまじ…」
「私のリシー殿が………」
リシーは貴族達の間でも凄い人気らしい。いやでも別にリシーと結婚すると決めたわけでは…ん…まぁ…この場で違うというのもリシーの威厳に関わるし…訂正するのも面倒くさいからいいか…。
というか最後のはお前のじゃないだろと突っ込みたい…。
「あ、あのっ!レイン卿とリシー殿はどのようなご関係で?」
「「リシーは…」リシーは僕の公認でルークの婚約者だよ?さっきの銀髪の少女も含めてね?」
俺がリシーは婚約者じゃないと言うのを分かっていたかのようにダレンは言葉を遮ってまで言ってきた。それも婚約者のところを強調してまで。それに含めてまでって……
「お、おい、ダレンっ!」
「あら?ルーク様は嫌ですの…?」
俺がダレンに注意しようとするとリシーは俺の腕を抱き取り上目遣いでこちらを見てくる。それは可憐で嫌とは言い難く…
「そ、そんなことは……ない…ぞ……?」
「ふふっそれは嬉しいですわ。」
駄目だ押し負けてしまった……。怖い…森の妖精怖い…。
なんだろう、こうリシーは外堀から埋めて来るというか。いやそれよりダレンが動いているせいで逃げ道がないというか…。やばい、ダレン怖いわ。
「レイン卿には婚約者が二人…これなら私にもチャンスが!?」
「では私にもあるかもということですわね?」
「この際妾でも構いませんわ!」
「わ、私は別に弄んで貰えるだけでも…」
うわぁ…なんだか話がこじれて違う方向に向かっている気がする…。それを見てダレンはニヤニヤとしている、後で絶対消滅させてやる。というかやっぱり最後の娘はいいのか!?ってなるのだが大丈夫なのか?
「はぁ…皆さんすみません。ちょっと用事があるので少しお暇を頂きますね。」
そう一言いって会場を出る。一応イヴのところにも行ってやりたいしな…うん…なんて言おうかな?ごめん嘘だったなんて言ったら斬られるかな?いや絶対斬られるな、やめておこう。
「イヴになんて言おうか…」
「イヴちゃんがどうしたって?」
「っ!?…ダレンか…」
一瞬驚いたがダレンだったようだ。女性に関してはダレンに聞いた方が分かりやすい。
「ルーク?もういっそイヴちゃんも貰っちゃえば?この世界では一夫多妻制なんだからリシーとイヴちゃんでも問題ないだろう?どうせ君もまんざらでもないんだろう?」
この世界の女性の結婚適正年齢は12歳からとなっているため彼女ら(の年齢事態はさておき見た目だけなら)は結婚できるのだ。しかし向こう世界で生きてきた自分にとってはその概念はない。
それに年齢=彼女いない歴の人間にとって付き合うのをすっ飛ばして結婚というのはちょっと考えられない。
「とりあえずルークはイヴちゃんに本音で話してみれば?………彼女もまんざらでも無さそうだし……」
「ん?なんだって?」
後半なにをいっているのか聞こえなかったが。本音か…確かに自分はイヴの事を可愛い、好きだと思っている…のかもしれない。でもイヴは…まぁさっきの会場では悪いことをしてしまったので謝るだけでもしなければ…
「あぁ、ダレンありがとう。それじゃぁイヴのところに行ってくる。」
「それがいい結果であることを祈っておくよ。」
俺はダレンに感謝と別れを告げ。イヴの元へと歩きだした。
書いてて思うのですがこういう小説の中の人ってリア充だなぁて思いますね……いいなぁ…爆発でもしてくれないかな?




