(97)プログラム
皆さんもよくご存じと思うが、運動会にプログラムは欠かせない。最初から最後までの競技を時間的に割り振ることにより、全体の進行をスムーズにしようというものである。このプログラムがないと、場当たり的となり、進行がどうなっていくか分からない不安が付き纏う。と、どうなるか? だが、知れたことで気分が疲れる訳だ。^^ 上手くいかないかも知れない…という不安が付き纏い、安心できないためである。これでは、どうしようもない。^^ プログラムの作成は運動会に限ったことではなく、物事を無事に進行させて終結へ導く上で欠かせない。番組の作成なら、タイム・キーパーが存在するし、映画やドラマのフィルム編集もそれに当たる。限られた時間内で始めから終わりまでを一作品として纏める重要な作業なのである。ただ、人生設計とかの漠然とした事象は、そのプロセス[過程]で何が起こるか分からず、先行きが不透明だから、プログラムは無意味だろう。恋愛が自分の思い描いたとおりに成就するかどうか分からない話とよく似通っている。^^
とある薬屋である。一人の客が展示された薬を物色している。だが、種類がいろいろあって分からないのか、意を決して店員に訊ねた。
「あの…疲労回復の薬はどれがいいですかね?」
「ははは…どれと言われましても、決めるのはお客さまですから…」
「いや、だからねっ! お勧めのよく効きそうなのはどれかって話ですよっ!」
「お勧めですかっ? お勧めだと、このツカレナインなんかいいですよっ! 最近の発売です」
「ほう! ツカレナインですか…。疲れないんでしょうね?」
「いや、処方のプログラムどおりに服用されても、疲れるときは疲れますっ!」
「なんだっ! 疲れるんですかっ!?」
「そりゃ、そうでしょうよ! 疲れて下さらないと疲れない薬は売れませんから…」
「疲れるから売る。しかし、それでも疲れれば、また買う」
「そうですっ! それが販売のプログラムです」
「いや、そのプログラムは違うんじゃないですかっ! 疲れるから買う。で、効いたからまた買うでしょ!」
「はあ…まあ、そういう考えも」
このように、プログラムに対する考え方は人それぞれで違う。ただ、プログラムを間違えれば、物事をダメにして疲れることだけは確かだろう。^^
完




