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(95)気遣(きづか)い

 個人差はあるだろうが、気遣きづかいをして疲れることは確かである。だから、その場の状況を解さない人には気遣いをするという意味が分からない。むろん、そんな人なら疲れる訳がない。^^ たとえば、静かな映画館の中でバリバリッ! と音を出してお菓子を食べ、ジュースとかコーヒーのたぐいをグビグビ飲むような人の場合だ。そんな人は全然、傍目はためを気にしていないから疲れることなどあろうはずがない。周囲の人はいい迷惑で、映画どころではなく、気分を害して疲れ果ててしまうことだろう。外国でエチケットとかマナーと呼ばれる性質のものである。

 とある繁華街の家の前である。一人の老人が掃除をしている。

「また落ちてるなっ! 困ったもんだ…」

 ポイ捨てられた煙草タバコ吸殻すいがらや空き缶をほうきちり取りでき清めながら、老人は一つ、大きなめ息をいた。そして、もうひと言、つぶやくように付け加えた。

「これで進歩したのかねぇ~。気遣いがまったくないっ! わしにゃ今の人間、どうも退化したように思えるがのう…」

 老人は拾いまくっていた昭和2、30年代を想い出し、ふたたび呟いた。

 皆さんはこの老人の呟きをどうお思いだろうか?^^ 確かに昭和2、30年代でもポイ捨てる人はいた。だが当時は、いつまでも残る化学繊維のフィルター付きの煙草はなく[両切りやきざみ煙草は植物性で土に還る]、自動販売機の缶もほとんどなかったのである。ということはだっ!^^ 進歩したようで退化した・・と、話はまあこうなる。一歩、外へ出れば疲れる訳だ。^^ まあ、新型コロナウイルス対策としては出ない方がいいようだが…。^^


 ※ 考え方には個人差があります。^^


                  完

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