(91)まあ、いい…
まあ、いい…と許せる範囲の悪い影響なら、受けたとしても、気が疲れることもなく、そう腹も立たないだろう。問題は、その程度だが、これは人によってその許容範囲が違うから一概には言えない。今日は、まあ、いい…読んでやろうっ! と思ってもらえるくらいの、どうでもいいお話である。^^
とある会社である。
「課長! 今日、早退させてもらってもいいですかっ!?」
「んっ!? ああ…。しかし君、ここんとこ早退が多くないかい?」
「はあ、まあ…。ちょっとしたコトがありまして…」
「そのコトってのはっ!?」
「はあ、ちょっと今は申せません。孰れご報告いたしますので…」
「今は言えんか。まあ、いい…」
「有難うございます。それじゃ!」
部下の社員はペコリ! と頭を下げると、悪びれる様子もなく出ていった。
そういうことが数回あった数か月後のある日のことである。
「課長! 今日、早退させてもらってもいいですかっ!?」
「「んっ!? ああ…。しかし君、今日じゃなく、今日もだろっ!?」
「ははは…まあ、そうなりますかね。それじゃ!」
部下の社員は了解も得ず、出て行こうとした。
「ち、ちょっと待ちなさいっ! 今日こそ、その訳を聞こうじゃないかっ!」
「まあ、いい…じゃないですかっ! そのうち分かりますって!」
「んっ!? ああ…。まあ、いい…か…」
課長は気疲れするのを避け、訊ねるのを断念した。
その後、どうなったか? だが、聞いたところによれば、今現在も早退が繰り返されているそうである。
気疲れするのを避けようとすれば、自ずと、まあ、いい…となるようだ。^^
完




