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(82)雨

 雨の日はどうしても外出が億劫おっくうになる。雨塗れるのは鬱陶しく、テンションも下がって疲れる。そんなことになるのは嫌だから、誰しも避けたくなる訳だ。深層心理が、こんな雨の日は疲れないようにしよう…と命ずるのである。見えない心の令には誰もあらがえない。抗えば、余計に疲れる。^^

 とある図書館である。

「ったくっ! よく降るな…」

 図書館へ車でやって来た一人の男が、雨傘を差しながら車のドアを閉めた。当然のように、男は図書館の入口へと歩き出した。そのときである。一台の別の車が図書館へ入ってきた。生憎あいにく、男と別の車の間にはアスファルトの凹凸による水溜まりがあった。スピードを落とさず勢いよく図書館へ侵入してきた別の車のタイヤはパシャリッ!! と水溜りの泥水を跳ね上げた。その跳ね上げた泥水は、パシャリッ! と、そのまま男の衣服を濡らしてしまった。男は傘で防ごうとしたが時遅し・・である。

「あ~~あっ!!」

 男はテンションを下げ、図書館へ入る気分も薄れ、車へとUターンした。

 雨はテンションを下げる疲れるような事態も招くから要注意だ。^^


                  完

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