(81)今日(きょう)
(79)の明日や(80)昨日があれば、当然、今日もある訳だ。^^ っていうか、今日以外の明日や昨日は、すべて実態がないのである。思い出したり思い描くだけで疲れるというのも如何なものか…ということになる。^^
いつやらも登場した、とある町の公園である。二人の老人が昼どきのコンビニ弁当を広げて食べている。
「今日は、いいお天気ですなっ!」
「はあ、それはまあ…。しかし、なんですなぁ~。世間では人と接触する場合は距離を置けっ! とかなんとかでしょ!?」
「置けっ! とは言ってないんでしょうが、置いてください・・ってことのようですなぁ~」
「すると、私らはコロナ方面はダメということに…?」
「まあ、いいじゃないですかっ! エビを食べてからにしましょ!」
「エビ…アビガンでしたかっ!?」
「はあ、とか言ってましたなっ!」
「弱りましたなぁ~。最近、耳が遠ぉ~なりましてな。お恥ずかしい話ですが、離れるとよう聴こえんのですわっ!」
「補聴器はっ!?」
「息子夫婦が買ってくれたのは買ってくれたんですがな。出かけるとき、つい忘れとるんですわっ!」
「ははは…そりゃ、どうしようもないっ!」
「そうそう! どうしようもないんですがな。まあよう聴こえんでも、今日がなんとか無事に終わりゃ、疲れるこたぁ~ありませんでなっ!」
「そりゃそうですっ! 昨日も明日のことは考えるだけで疲れますからなっ!」
「ははは…さよですっ!」
二人は食後の魔法瓶のお茶をグビッ! と飲み干した。
なるようになる…と、深く考えずに今日を一生懸命生きれば、気分が疲れることはない。^^
完




