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(48)邪気(じゃき)

 大人になれば邪気じゃきが増し、疲れることも多くなる。アレになるだろうからコレか? いやいや、コレじゃなくソレになるかも知れん! …とすれば、ナニかっ! などと気を回し、気疲れする訳だ。^^ そこへいくと子供は無邪気で疲れることがない。邪気なく何も考えないから気疲れせず、遊び回れる訳だ。まことにうらやましいかぎりだが、私もご幼少のみぎりはそうだったな…と記憶している。^^ 

 ということで、今日は疲れる原因となる邪気について、少しお話してみようと思う。^^

 とある家庭の一コマである。今年、一年生になった孫の星矢せいやと庭の縁側えんがわで遊ぶ祖父の星太郎の姿がある。

「星ちゃんはアレかい?」

「んっ!? アレ? アレってアレ?」

「ああ、そのアレだよ」

「アレはソレじゃないからいやなのっ!」

「なんだ、ソレじゃないから嫌なのか…。だったらソレに変えたらいいのかい?」

「うんっ! ソレならいいよっ!」

「そうか…ソレで手を打ってくれるんだ」

 そう星太郎が言うと、星矢は「うんっ!」と応じ、無邪気に手をパチン、パチン! とたたいた。星太郎も孫に従うようにパチン、パチン! と手を叩いた。いつしか星太郎の邪気はせ、無邪気になっていた。

 邪気は増せば増すほど疲れるが、無邪気には案外弱く、消え去るようである。^^


                  完

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