表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/100

(29)手続き

 手続きが不調に終わったり遅れたりすればばい疲れる。それは身体的なものではなく、心理的なものである。人によっては、そのことにより先の生活に支障ししょうをきたしたり、場合によってはトラウマにおちいることだってあるに違いない。それほど手続きは人生における最重要課題なのである。と書けば、愚痴っぽく聞こえるが、今日はそんな内容のお話である。^^

 宇佐川うさかわは今日も家近くにある海沿いのとある砂浜を探し歩いていた。

「いや…確かにここ! で落としたんだ…」

 ここ! といっても広い砂浜だから、ここ! と特定できる狭い場所ではない。

鮫尾さめおが悪いんだよっ! 手続き方法は俺と同じでいいから…なんて背に乗せるからっ!」

 頭を下げ、視線を砂地に落としながら探し歩く宇佐川だが、落としたモノはまったく見つかる気配がない。

「もう、いいやっ!! それにしても、俺もなぜあんなモノを落としたんだろう?」

 宇佐川の落としたモノとは印鑑ケースだった。印鑑ではなく、印鑑ケースである。手続きに手間取り、印鑑をケースから出したまではよかったが、入れ忘れてしまったのである。そのあと、鮫尾に釣られて浜辺を走ったのがいけなかった。しかしまあ、落としたのは、飽くまで印鑑ではなく印鑑ケースだった。幸いにも、印鑑は落としていなかった。ただ、宇佐川にはそのことが心のトラウマとなっていたのである。^^

 このように、どうでもいいことでトラウマにおちいって疲れることもある訳だ。大黒様でもお通りにならないかぎり、宇佐川の落とした印鑑ケースは発見されず、もとの気分にはもどれないだろう。^^

 

                  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ