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君の笑顔が、本当になるまで  作者: 兎の毛


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3)二年生一学期 3-1) 同じクラスだね

新しいクラス表が廊下に貼り出された。人混みが嫌いな冬真は、少し遅れて見に行く。「2-A・・・」自分の名前を探す。


『神代 冬真』


あった。そのすぐ近くに


『七瀬  澪』思考が止まる。


「・・・・えっ?」何回見ても同じだった。見間違いじゃない、同じクラス。七瀬 澪と。頭が真っ白になる。いや、待て落ち着け。同じクラスなだけだ。別にどうこうなる訳じゃない、そもそも向こうは俺のこと知らないし。落ち着け、落ち着け、俺。


「・・・あ」後ろから小さな声。振り返る。そこにいたのは、七瀬澪本人だった。至近距離で見ると本当に綺麗だった。無理、心臓がうるさい。澪はクラス表を見て、それから冬真を見る。


「神代君、同じクラスだね」


七瀬 澪は俺のこと知っている?聴けるわけもなく、上擦った声で


「よろしゅく」


と少し噛みながら返す。柔らかい笑顔、春の風が吹く、桜の花びらが舞う。冬真の人生が大きく動き始めた瞬間だった。


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