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聖女騒動~聴取の音声記録と調査官の日記  作者: マツモト和磨


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調査官 アリウーラ教会 司教 ニクラウスの日記~ブロックバルド暦821年3月24日

今日は、『恋情』とは人を愚かにするのだと言うことを思い知った1 日だった


 ドールディオン伯爵令嬢もサミュエル小公爵も浅はかで愚かとしか言い様がない

 自分の手は汚さず、家格が下の令嬢を使い嫌がらせを行うなど、露見した時に罪が重くなるとは考えなかったのだろうか

 と、言うか、恐らく露見するとは考えていなかったのだろうな


 まだ15歳と言う幼さで父親の仕事や家の権限を語って脅しをかけ支配するとは

 どう育てればそんな事を考える子供に育つのか…

 ドールディオン家の内情が少し気になるところだ


 ドールディオン伯爵令嬢も酷かったが、サミュエル小公爵様もどうしてそう育ってしまったのか?と少し残念に思う

 王太子殿下を支える側近の立場でありながら、殿下の転落を願い行動するなど…


 ガブリエル様がそんな風に育ててしまったのだろうか?

 アンジェリカ様がご存命でいらしたら、そんな事を考える人間には育たなかったのだろうか?


 しかし、小公爵までもが、『運命』と口にするとは

 最近の若者は小説や演劇に影響を受けすぎなのではないだろうか?


 まぁ、『真実の愛』と言わないだけマシなのかも知れない


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