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私事について  作者: 賽
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11 退職、反省

・アルバイトについて11 退職、反省


・退職手続き


 退職願いを書かなければならなかった。

 理由の欄になんと記入しようかしばらく悩んだ。


【理由】

①腰を痛めてしまい、これ以上仕事を続けることが難しいこと

②パワハラが黙認されている環境が合わないこと


 大きいものはこの2つだけれど、②に関しては嫌ではあったけれど我慢できていたし、わざわざ書かなくてもいいだろうと考えた。いざ書こうとしたところで、記入例があることに気づいた。

 そこには「一身上の都合」とあった。


「……」


 この通り書くのが無難なんだろうなと思った。もう辞めるし、①②の理由は辞意を伝えるときに伝えてあるから、別にいいかと思い、例の通りに書いた。


 今になって、これはよくなかったと思う。

 飽くまでも私がそう思うというだけで、違っていたら申し訳ないし、その時は「いや、ちゃんと本部にも報告したよ」と電話で教えてほしい。


 なぜよくないと思うかというと、おそらく、ヘルニアもパワハラも上には伝えられないだろうからだ。その結果、何一つとして改善されない。冷静に考えたら「一身上の都合って何? 言いたくなければ別にいいけれど、差し支えなければ後学のために教えてほしい」となるのではないだろうか。まあ、それは働いている人を大切に思っている会社であれば、の話かもしれないけれど。

 というか、別に書くなと言われていたわけではないのだから、私が面倒臭がらずに①ヘルニア、②パワハラと書けばよかっただけなのだ、失敗した。


 あとは社員証と、制服をクリーニングして返すくらいだった。

 最近、働き始めるときに作るよう指示されたクレジットカードを解約した。結局、そのカードは1度も使わずに処分することになった。WEB上で解約手続きを行うためには会員登録をしなければならなかったので、新規登録をして解約手続きをした。何をやっているんだろう、という感じだ。


――――


・他にしんどかったこと


①外仕事を甘く見ていた

 そもそも外仕事があるという認識がなかった。

 私としては、日がな一日、倉庫内で商品の入出庫の検品をしているというイメージだった。けれど一日の半分以上が屋外(文字通り屋根なし)での作業だった。それでも最初のうちは、精神的な苦痛よりも肉体的な苦痛に耐えることの方が、相対的に適性があるという自己認識だったので、なんとかなる、というかなんとかするしかないと思っていた。けれどそれは甘かった。自分で思っていたよりも私は体が弱かった(腰を含めて)。これは年齢的に弱ってきているということもあったのかもしれない。

 けれどそれ以上に単純な話、外仕事は過酷だった。


【冬】

 雨・雪の中での作業になるので濡れて寒い。時期的に日が落ちるのが早いというのもあって、いろいろなものが視認しづらい。

 足の指が凍瘡になった。(ただこれは私が自費で防寒装備を充実させれば対処できたかもしれない)


【春】

 花粉がひどいので、マスクを外すことができない。

 たまに強風の吹く時期なので、気を遣わなければならないことが多い。

 強風の影響で、製品を載せた台車が動いていってしまったり、倉庫の扉が勢いよく閉まったりするのでそれも押さえていないと危ない。

 バタバタ動き回っているとき、片足に体重が乗っている瞬間に、上半身に突風を受けて膝の靭帯を捻ってしまった。


【梅雨】

 今年はあまり雨が降らなかったのでよかった。


【夏】

 暑い。日差しも強い。例によって自分で対策するしかないので、帽子を被って、なるべく日陰に隠れるように作業するしかない。

 (私の住んでいる地方では)去年の夏は全然雨が降らなかったけれど今年は結構降った。短時間記録的大雨が4回くらいあって、そのうち2回は私が外作業しているときだった。合羽を着て、長靴を履いての作業になる。(自前のもの)大雨のときは想像以上にひどく、外にいるだけで長靴の中に水が溜まってしまった。こんなに雨がひどい時に、外で作業したことは今までなかった。仕事って大変だ。

 仕事場はレベル4までしか行かなかったけれど、レベル5になったらどうなるんだろうか。仕事は中止、となったのだろうか。


(アスファルトに雨が降った時の匂いのことを、ゲオスミン、ペトリコールと呼ぶそうなのですが、どっちがどっちなのかいまだに分かっていません)


【秋】はどうなんだろう。1年で唯一快適に仕事できる時期なのかもしれない。もう分からないけれど。



――――――――

 

 実際にやってみて、想像以上に外仕事だった。こんなに四季と天候の影響をもろに受けて時給1200円か。割に合わないと虚しくなった。他の社員の人たちは空調の効いた事務所に基本的にいるんだよな。そういう仕事の分担だと理解はしているけれど。そんなんでさらにパワハラされるんじゃあな。


#


②週5で40時間弱働くなら、正社員でいいのでは

 これは私が勤務日数を減らしてもらうよう、交渉してみればよかったのだけれど、週4勤務になると、生活がギリギリになる気がして怖かった。

 アルバイトなら正社員よりも気楽に働けると思っていた。確かに、仕事自体にそこまで責任はなかったのだけれど、肉体的には正社員以上に辛く、パワハラ容認されているところで働いていたらそりゃストレスも溜まるわけで、アルバイトであるメリットがあまりなかったように思う。


#


 仕事自体には責任がないのは事実だから、強健な肉体と、不屈の精神を持った人であれば、天職なのかもしれない。


 もしくはアルバイトの他になにか趣味とか本業とか、人生のメインになるものがあれば、これは生活のための行為だと割り切れるのかもしれない。


 あるいは単純にもっと時給が高ければ、どうだろう。


#


③バイトリーダー(自称)が辛い

 そもそもなんで短期アルバイトの方のことを丸投げしてくるんだよ、という不満があった。けれど短期の方とは会話ができるので、その点は嬉しかった。


――――


・反省

 何が駄目だったのか。

 パワハラは嫌ではあったけれどある程度我慢できていた。体も辛かったけれど、対策の取り方が分かれば次はもっと体力の消耗を抑えることができたと思う。だから、腰さえやらなければもっと続けられたのかもしれない。

 腰をやらないためには、意識して頑張り過ぎないようにすべきだったと思う。誰も守ってくれないなら、自分で守らないといけない。その結果、仕事に支障が出たとしても仕方ない、くらいのメンタルの持ち方でよかったのだと思う。誰かが腰を痛めるほど頑張らないと回せないのなら、仕事のシステム自体が間違っているのだと思う。もっと図々しくなるべきなのかもしれない。

 社員の方が誠意を持って対応してくれるなら、私も誠意をもって返すべきだったかもしれないけれど、ここはそうではなかったし。


 もし仮に、ヘルニアにならなければずっと続けられたかというと、やはり無理だと思う。全員好きになれない職場って、働きたいわけがないよ。

 

・教訓

 せめてなにか次につなげられないか、と考えてみる。

 何が間違っていたのか。事前にここまで肉体的に辛い、ということと、パワハラがあるということは、少なくとも求人票ではわからなかった。とすれば、面接のときに聴くべきだったのかもしれない。ただ、相手が正直に答えてくれるかは分からない。


 結局入ってみるまで分からない、という話かもしれない。実際そうではあるけれど、次は少しでも上手くやれるようにしたい、と考えると、少しでも興味のある仕事や技能の身につく仕事内容のものを選んで、身分はやはり正社員の方がいいかもしれない。正社員の方が大変なのはそうだろうけれど、アルバイトより給料は高いだろうし、身分も安定していると思う。アルバイトが必ずしも楽である保証がないというのがな。


――――


 本当はこの追記部分はお盆のあたりで書ききってしまおうと思っていたのですが、グダグダしていたら遅れてしまいました。今は有給消化中で、はやく次の仕事を探さないといけない、という感じでこれを書いています。(書いている場合なのか?)

 今度こそ次の仕事が決まってから辞めようと思っていたのですが、結局いつもの感じになってしまいました。


 正直なところ、働くのはもういいや、という気持ちもあるのですが、働かないと金がなくなってしまうし、本当に何もない状態になってしまうんですよね。だから、同じことの繰り返しになっても、働くしかないんだろうな、とは思います。


(終)


ーーーーーーーー


以下、おまけのような文章


・ファイア


 FIREした後に、社会とのつながりが欲しくなってアルバイトを始める方がいる、という話をネット上で読んだことがある。けれどFIREできるほど優秀な方はアルバイトだと物足りなく感じたり、職場の雰囲気に合わなかったりするんじゃないかなと勝手に思ったりする。

 知人の紹介で雰囲気のいい職場とか、専門性の高いアルバイトならいいのかもしれないとですが。ちょうどいい負荷で気持ちよく働くことのできるアルバイトを探すのは結構難しいのではないかと勝手に思いました。アルバイトというだけで下に見てくる人とかもいますし。(これは気にしなければいいだけかもしれませんが)

 金銭的な不安がなく、他者との関わりが欲しいだけなら、FIREした人たちだけでコミュニティを作れたらいいのではないかと思います。名付けてファイアクラブ。(すでにあるネタだったらすみません)


――――


・煙草の吸い殻


 私は暇なとき外の掃除をしていた。毎日のようにたばこの吸い殻が落ちていた。特に気にせず拾っていたのだけれど、ある時ハッと気づいた。

 ここでタバコ吸うのって社員しかいないから、これってもしかして社員のものなんじゃないのか。もちろんお客さんや業者の方がポイ捨てしている可能性もあるけれど、なんか、毎日似たような柄のタバコが落ちているし、毎日捨てていくってことあるのかな、と思うと社員の方の可能性が高いのではないかと思う。(もちろん可能性があるというだけで、断言はできません)その通りだとしたら、なんだか馬鹿らしくなった。

 たまに(立場は)偉い社員の方が、グレーチングのところにタバコを捨てるのを見かけていた。私は注意できなかった。(注意した方がいいのは間違いないですが、厄介なことになりそうなら注意しなくてもいいと思います。私もそんな程度の人間です)


ーーーー


・禁煙デー


短期バイトの方「今日、禁煙デーで書いてあるけど、タバコ吸っても別にいいですよね?」

私      「いやー………どうなんですかね。駄目なんじゃないですかね」

短期バイトの方「でもさっき店長吸ってましたよ」

私      「…………。じゃあオッケーです!」


――――


・アルバイトしてよかったこと

①働いている間は金銭的な不安がなかった

②やせた。働き出したころに買った作業ズボンのウエストのところが、手のひらがずぼっと入るくらいブカブカになった。

③業者の方や短期アルバイトの方の優しさに触れることができた。ありがとうございました。

④時間が経つのが早く感じた。

⑤平日休みなので、普段なら人混みを憂慮して出かけないところにも、行くことができた。


(終)

もう少し何か書くかもしれませんが、アルバイトについては基本これで終わりです。


ありがとうございました。

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