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私事について  作者: 賽
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⑩パワハラ(その2)

私は臆病者なので、今回も具体的な部分は経験を基にしてはいますが創作です。

・アルバイトについて⑩パワハラ (その2)いじめられっ子の愚痴


 職場には(私が見える範囲で)2人、パワハラする人がいた。

 1人は前回書いた人で、もう1人についても書いておこうと思う。働いていた職場はかなり少人数だったから、3分の1以上がそういった人たちで占められていた計算になる。(察しの良い方は「全員で6人?」 てなるかもですが、あまり気にしないでください)


ーーーー


 前回まとめて書かなかったのは、私が直接(そこまで大きな)被害にあっていないからだったけれど、やはり書いておこうと思い直したので、そうすることにする。


 自分が大した被害にあっていないのに、パワハラがあったと認知している。それでいてそのことを注意も通報もしていない。ということは、私はそれを黙認していたということになる。いじめを見て見ぬふりをするのも同罪、ということであれば、私も碌な人間ではない。(実際そうです)


ーーーーーーーー


 言い訳ではないですが、実際被害者じゃない人間が声を上げるというのも難しい気がします。本人は「どーでもいーわ。お前はなんなん? 暇なん?」と思われる可能性もあるしなあという。でも、そう言うのがダメだったりするんですかね。やはり難しい。


ーーーーーーーー


 事細かに、あんなことやこんなことをしていたと書くのは止めておこうと思う。

 その人は、特定の人にキツイ言い方をする人だった。そんなふうに言わなくてもいいんじゃない、と内心思っていた。思っていただけで何もしなかった。


 私はその物言いの対象ではなかったけれど、余裕のなさそうな時に声をかけると、露骨に声に苛立ちを滲ませていた。私の被害というのはその程度のものだった。忙しいないならそうなるのは仕方ない、(もちろん私も好きで忙しそうな時に声をかけているわけではない)と自分を納得させることはできなくもないけれど、いつもの特定の人にキツい感じなのと合わせてみると、まあなんかそういう人なんかなあ、苦手だなあとは思っていた。


 職場は一つの部屋なので(もちろんずっと部屋に全員が居るというわけではないです)誰が何を話しているか、全部聞こえてしまう。だから、チクチクというかトゲトゲというか、そういう言葉が嫌でも耳に入ってしまう。なんというか、「俺は本当は怖い人間なんだぞ」みたいなのを暗にちらつかせられている感じがして嫌だった。


――――


 前回書いたパワハラの人は直情型というか、性格的についキツイことを口にしてしまうようで、なんというか、それがその人にとって自然体というか、素の状態というか。ちょっと違うかもしれないけれど、悪気はないと言えなくもない、のかもしれなかった。ただ、本人に自覚がなさそうなら、なおさら周囲の人や上の人が注意してやらないといけないと思うけれど。


 それに対して、今回書いている人はなんだか、私の中では小悪党みたいなイメージがある。人を選んで攻撃して、それでいて(職場の構造の問題かもしれないけれど)その攻撃性を職場の全員に見せびらかしている。そしてそれが滲み出ているときがある。今から思えば、その滲みだす相手も選んでいたような気がする。私は選ばれていたのだろう。


 私としてはどちらも苦手だし、どっちも止めてほしいと思うのだけれど、後者の方がより苦手だ。なんというか、反則を取られないギリギリを狙っている感じがして、小狡く感じてしまうからだろうか。


 以下、前者の人:【前】、後者の人:【後】とします。


#


 夜、翌日出荷の物の検品をしないといけない。

 それには【後】の決済のようなものが必要だった。それがないと検品を始めることができない。そういうわけで私はあまり言いたくないけれど、仕事なので言わないといけないよなあ、と思って催促する。


 私  「すいません。明日出荷の物の対応お願いしたいんですが。今すぐってわけではなくて、後ででもいいんですが」


【後】 「はいはい、順番にやっていきますから」(滲み出ている、といつも感じる)


 私  「すいません。お願いします……」


――終業時間間際――


【前】「検品終わってる?」


 私 「1つも終わってないですよ」(やる気ない感じで)


【前】「…………」(事情を察する)


 【前】は【後】には(私が見ている範囲ではだけれど)、注意したり催促したりしない。それはおそらく【後】の方が立場が上だからだろう。私とか短期アルバイトの人には、仕事が遅いとよく注意するのに、【後】には何も言わないよね、ふーん、と内心思っていた。


 日常的に行う業務だから、それなりに起こる事態で結構嫌だった。


 順番にやるって言っているんだから、わざわざ声かけなくていいんじゃない? と思われるかもしれないのですが、他の人から催促されたりすると、一応言わないといけないのかなあ、みたいな感じになってしまうんですよね。でもこれだって、「それはまず【後】に言ってくださいよ」と言えばよかっただけなのかもしれない。

 結局、最後まで思っていることを職場の人に言えなかったなあと思う。これは私も悪いけれど。


 あとはちょくちょく滲み出てるなあ、というくらいだった。これ以上に嫌な思いをさせられたのは、賞与の話を聞いてみたら小馬鹿にされたときだけだ。


#


 我ながらこんなことを書いてどうしたいのか、という感じです。なにもスカッとする展開はないですし、特に得られる教訓もない。

 なんかクラスのいじめっ子といじめられっ子(これは私のことです)がそのまま大人になったような感じだなと、思いました。この職場に限らず。


 こんなのは多かれ少なかれ、どの職場でもありますよね。そういうのをみなさん我慢しているというか、一々気にしていないというか。私は、それはとてもすごいことだと思います。


#


 パワハラって難しいですよね。


 どこからがパワハラなのか。例えば警察学校にいた時に今みたいなことがあっても、別に文句言おうとは思わなかった。そういうものだと考えていたからだ。現場仕事をやっているときはもっと酷いことが色々あったけれど、やはり文句言おうとは思わなかった。そういうものだと思っていたし、仕事ができない自分も悪いと思っていたし、直接言う勇気もないし、言ったところで改善されるとも思えない。(私の働いていた職場はそうだったというだけで、現場仕事で一括りにしているわけではないです)


 私がそんな会社でしか働けないような人間だからかもしれないけれど、程度の大小はあれ、いじめのない職場というのが想像できない。


 ……上手い終わり方が思いつかなかったので、この辺で止めておこうと思います。


#


 朝、挨拶して部屋に入るのですが、全員から無視されることが最近まで、ちょくちょくありました。全員が忙しくしているわけでもないのに。そういうときは「こいつら、マジでふざけんなよ」と思っていました。思っていただけで終わりました。結局、職場の人とは誰とも仲良くなれませんでした。

 お金がもらえているのなら、それ以上は欲張りすぎなのかもしれませんが、なんかもっと楽しくやりたかったなあ、とは思います。


(終)

 働いていた所の名称には何語かは伏せますが、アナグラム的な感じに『狂気』が含まれていました。最初は少し格好いいと思っていたのですが、今思うと悪い意味でなんかなあ……。(何?)


 読んでくださってありがとうございました。あとは反省を書いてアルバイト編は終わりです。ちょっと間が空いてしまって、楽しみにしてくださっていた方 (いらしたら)には申し訳ありませんでした。


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