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3年ぶりの再開

私達が中に入っていくと再びシャッターが現れた。


「あれまたシャッター?」


シャッターの前でキャンピングカーを停止させると後ろのシャッターがゆっくりと閉まっていった。


「あれこれ閉じ込められたんじゃね?」


「嵌められたってわけか」


『中にゾンビがいないか確認する為、少々お待ちください』


「なぁんだ。ただ安全の為に二重にしてあっただけか」


暫くすると前のシャッターが開き始めた。


『安全が確認されました。シャッターが完全に上がりきってから中にお入りください』


シャッターが完全に上がったのを確認してキャンピングカーは再度ゆっくりと走り始めた。


「なんか広いな」


シャッターの先には辺り一面の菜園が広がっていた。


「流石最近改修されただけあるね」


「これもしかして全部野菜かな?」


「そうなんじゃない?」


「この事態を想定してたとしたらこんだけ広い菜園があってもおかしくないよね」


「つまりビンゴってことか?」


「まぁまだ断定はしない方がいいだろ」


菜園を観察しながらゆっくりと走っていると、前の方から人影が向かってきた。


「おっ、やっぱり人生きてるじゃん」


「とりあえず一旦降りとくか」


私達がキャンピングカーから降りると同時に2人の大学生と中学生だか高校生くらいの人がやって来た。


「入れてくれてありがとうございます」


「こちらこそ、まさかまだ外から人が来るとは思ってなくて」


「それにしても皆さん高校生ですか?」


「え、あ、はい」


「そうですよね。よくあの問題解けましたね」


「あ、あーそうですね」


「もしかして美子みたいに飛び級してたりしてな」


ん?


「申し遅れました、私は開田ののって言います」


「俺は杉田陸だ。大学4年だ」


「えっと私は美子って言います。一応高校生です」


ん????


「え、あ、私は沙莉って言います」


「俺は焔」


「蒼雷」


「光だよ」


「草乃です」


「それじゃあ早速建物の方に、、、」


「ちょ、ちょっと待ってください。その前に」


「その美子さん、いや美子って」


「そのみんなって」


「「「「「「上時雨小学校出身?」」」」」」


「あれ?もしかして知り合い?」


「やっぱり美子だ」


「久しぶり〜」


「こっちこそ久しぶりだよ」


「まぁまぁ積もる話もあるだろうが一旦は中へ入ろうや」


陸さんに言われて、私達は近くの4号館と書かれた建物に入っていった。




「さて、まずは君等がここに来た経緯を話してもらおうかな」


「えーっとですね、、、」


沙莉が未来永寿教の紙をののさんに手渡した。


「これは?」


「私達が旅をしてる道中に見つけて、何かこのゾンビパンデミックに関する情報があるんじゃないかって思って」


「なるほど、それでこの研究所の名前は、、、」


「私達が見つけた時にはもう見えなくなっていて」


「陸、なんか知ってる?」


「いや、知らん」


「私も知らないです」


「ごめんないさい。私達はこのことについては何も知らなくて」


「いえいえ、大丈夫ですよ。自分達で探しますから」


「でもここに来たのは正解だな」


「どういうことです?」


「この大学には色んな設備が整ってるからな。既にゾンビの研究も進んでいる」


「え?!じゃあもしかしてゾンビから人間に戻す薬とかって」


「ごめんなさい。そこまでは至ってないの」


「そう、ですか」


「でももしかしたら私達の情報とあなた達の情報を合わせれば何か手掛かりが見つかるかもしれないから」


「でもまぁ今日は一旦やめておこう。君等だってここまで来るのに疲れてるだろ?それに美子と話したいことだってあるだろ」


「それもそうね。じゃあ私達は一旦席を外すわ。美子、皆さんを夕飯の時間になったら連れてきてね」


「分かりました」


そう言ってののさんと陸さんは部屋を出ていった。


「えっと、とりあえず久しぶり?」


「そうだね、久しぶり」


「なんか久々過ぎるし、状況が状況だから何話して良いのか分かんねぇな」


「だって会うのは3年ぶりくらいだからね」


「あ、そうだ。まず聞きたかったんだけど、なんで美子がここに?」


「それは私が陸さんとののさんと同じ研究所で研究してるからだよ」


「あーうん。なんとなく分かってたわ」


「私もそんなことだろうと思ってた」


「案外みんな驚かないんだね」


「そりゃあ、小学生の頃からあんな天才ぶりを見てたらそりゃ驚かねぇよ」


「同感」


「私も逆に聞きたいことあるんだけど」


「なになに?」


「あの問題、5人が解いたやつじゃないでしょ」


ギク


「え、いや、あれは沙莉が解いたやつだよ。ね?」


「え、あーうん」


「じゃあ解説してみて?」


「あーえーっと」


「おい、沙莉問題自力で解いてみるんじゃなかったのかよ」


「いや、だってあの後私、ずっと運転してたんだよ」


「じーーー」


こりゃあ隠し通せないなぁ


「じ、実は知り合いの大学生に解いてもらったんだよ」


あーあ、光言っちゃった。


「そんなんだろうと思った。だってあの問題普通の高校生が解けるレベルじゃないんだから」


「もしかして人をここに入れる気ない?」


「いや、間違ってても人間らしい答えなら通してたよ」


「なぁんだ。じゃあわざわざ聞きに行く意味無かったじゃん」


「?この近くにその人いるの?」


「あーいやいや、そういうわけじゃなくて」


「なぁ、美子になら言ってもいいよな?」


「光はいいと思うよ」


「私も賛成」


「別に隠す理由もないしな」


「私は別にみんながいいならいいと思うよ」


「何こそこそしてるの?」


「あーごめんごめん。聞きに行ったってのは宮城にいる人のとこに聞きに行ったんだ。光が」


「へぇ~そうだったんだ。ってなると思ってる?」


「思ってない」


「じゃあどうやって」


「見せた方が早いよね。へ~んしん」


光が魔法少女姿に変身した。


「え、あ、え、つ、つまりどうゆうこと?」


「光は魔法少女で高速で移動出来るからサクッと聞いて戻ってきたってこと」


「ちょっと何言ってるか半分理解出来てないけど」


「まぁついでに言っとくと、俺が異世界転生してまた戻ってきたのと蒼雷は超能力者ってのと沙莉は特殊部隊員でなんか武器とか色々出せる」


「く、草乃は、?」


「私はな~んもないよ」


「よ、よかったぁ」


「何がよかったのか」


「まぁとりあえずそういうことだから私達はここまで生きてこれたってわけ」


「頭の理解が追いついかない」


「小学生の頃だって焔や光の奇行、理解出来てなかったでしょ」


「それはそうだね。確かにそう思えばいつものことだった」


「そういうことだから。理解出来てなくてもそう言うもんだと思っといてくれ」


「うんそうする」


「さて、一番大事な説明は終わったし、雑談でもしよっか」


こうして私達は夕飯の時間まで、ここまでの旅路やそれぞれの能力の話、それに昔話などをして盛り上がったのでした。

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