第四話 名前を入力
爆発源には可愛らしい少女がいた。どうやら魔法が使えるらしく…。
「魔法だって!?」
そんなの、最高じゃないか!これはまるでゲーム!手を翳してぶわぁぁぁぁ!!みたいな、MP消費して全体攻撃!みたいな!
「え、ええ、そうよ…。少し魔法が下手だから練習してたの。そしたら…「こうなってしまったと」」
コクンという擬音が似合うように少女は首を縦に振った。
いや、少女の可愛らしさに身惚れてる場合じゃない。
魔法が使えるってどういうことだ
「ごめん、魔法使ってるところって見せてもらえる?」
「?いいけれど…そこまで凄くないわよ?」
いや、魔法を使えるところに驚いてるんだ。俺の知ってる話じゃ、科学が基盤だけど、見知らぬこの世界は魔法が軸となってるのか?
「燃えよ小さき炎、我が意志に従え 」
ーー
「フレイム・スパーク!」
少女が両手を前に突き出し、呪文を唱えた瞬間
『『ドン!』』
目の前に一つの火柱が現れた?落ちてきた?って感じるぐらいの衝撃。何が「小さき炎」だよ。
それも次第に小さくなってきて…
「どう!」
めっちゃドヤ顔。いや、めっちゃかっこよかったけどね。
「すごいな!魔法が使えるなんて!」
「え、そこ?!」
「いや、そこ以外にないだろ!魔法使える人なんて初めてみた!」
とまぁ、褒めたつもりなんですけど
「…」
すっごい不服そう…。頬膨らませるなって、リスみたくなっちゃうぞ。
「ごめん、なんか気に触ったかな…あの…」
「ミシェラ。ミシェラ・ライよ」
名前を聞いたつもりはなかったのだが、そちらが名乗るのであればこちらも名乗らねば
「名前言ってなかったね。俺の名前は…」
ここまで言いかけて思ったのだが、これまでの状況から察するに元いたと思われる世界とは違うよなこれ…。
なら自由に名前作れるんじゃ?
かっこいい名前!かっこいい名前!かっこいい、かっこいいやつ!!
「?」
ヤベェ不思議そうな顔で見てる
かっこいいやつ!かっこいいやつ!!
「俺は、キンシエラ…」
「シエラ…?もしかしてあなた女性だったりする?」
悲報です!シエラは女性の名前だったらしいです!目の前の少女に名前寄せようとしたらこれだよ。
いいやもう。
「いや、如月真だよ」
無難というか何というか。中学生男子が思いつきそうな名前になってしまった。如月とか道明寺とか神宮寺とか鹿苑寺とか。寺多いなおい。
「あっ、名前が真ね。真・如月」
「マコト・キサラギ、いい名前ね」
ニコッと笑う顔がまた可愛い。待って、語彙力死ぬなこの顔。
ということで、決まりました。
俺の名前はマコト!眠りから覚めたらちょーっと不思議なところにいて、魔法とめっちゃ可愛い女の子を目撃!ここからの冒険、楽しくなりそうだぜ!
ーーーーピコンーーーー




