諦めろ
「そうだよ、ママ。ママ、上も下も世界一可愛いよ、おっぱいは柔らかいし、太腿ムチッとしてるし、蛇だって、ママの太腿気持ちいいからいるんでしょ?」
彼女の背後で顔だけ見せて静観の構えを取っていた白蛇は、肯定も否定もしなかった。
白鼠はこんな喧騒の中熟睡していた。
「愛想ないのー、可愛くないー」
「ごめんね」
「いいよー、ママ。謝らなくっても、とにかくママは世界一可愛いよ、だから酒呑童子もきっと喜ぶよ。酒呑童子来るもの拒まずだから大丈夫」
「ほー、そうかえ?」
「うん、女の子ならどんなでもいいって」
「なら、主にもチャンスはあるの、渚」
「だから、高月渚は可愛いだろう、何を言っているんだ、芙蓉」
「そうだよー、ママ可愛いよ」
「もう、私の話はいいから、話進めて」
彼女は恥ずかしさの余り、顔を上げられなくなった。
自分は今どんな顔をしているのだろうと思うと恐ろしささえ感じた。
「何を言っているんだ、あんたの問題だろう」
「そうだけど、もう、私の顔の話はいいからー」
「よくないよ、ママは世界一可愛いのー、それで酒呑童子も世界一かっこいいから、二人はお似合いなのー、だから結婚なのー」
「高月渚は酒呑童子とは結婚しない、諦めろ」
「やだやだ、爆発させちゃうよー」
「母親を爆破なんてしていいと思っているのか」
「結婚してくれたらしないもん」
「だから、結婚はしない」
「する」
「しない」
「するのー」
「しない」
「するもん、させるもん」
「しない、させない」




