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馴れ初めを聞かれても困る  作者: 青木りよこ
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どうやったらなれるの?

「あのね、話戻すけど、陰陽師ってどうやったらなれるの?」

「知らなーい」

「知らんな。我陰陽師じゃない。どうやってなるんじゃ?忍」

「どうって、修行を積んだら誰でも・・・・・・・・・・」

「誰でもなれるの?」

「ああ。まあ妖怪が見えることが大前提だが」

「じゃあ、私でもなれるってこと?」

「まあ、なれるだろうな。見えてるんだから素質はある。だが」

「だが?」

「素質はあっても、その年からじゃ無理だろうな。小さい時から鍛えてないと、普通の人間の体力じゃまず無理だ」

「普通の人間って。高遠君、素手で林檎ぐしゃってできたりする人?」

高月渚は握りこぶしを作って見せた。

「やったことはないができると思う。でも何故そんなことをする必要があるんだ?林檎は剥いて食べるものだろう?」

「うん、そうだね」

そうなんだけどね。

「ママ、九ちゃん林檎好き」

「私も好きー」

「我も好き」


さっきの普通に褒められたら嬉しいといい、林檎ぐしゃってできると人?といい、高月渚の発言の意図が高遠忍にはわからない。

この流れなら自分も林檎が好きか言うべきだろうか。

そもそも自分は林檎が好きなのだろうか?それすら高遠忍にはわからない。

だが林檎が美味いというのは彼にもわかっている。

林檎は美味い。美味いのだ。

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